平成20年第2回定例会

2008年6月16日 (月)

平成20年第2回定例会-06月16日-02号 山下ひとみ・個人質疑

◆(山下ひとみ議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。
 順番を変えたり、割愛させていただく質疑もありますので、御了承ください。
 最初の質問は、見直しでなく廃止しかない後期高齢者医療制度についてです。
 福田自公政権がこの四月に実施を強行した後期高齢者医療制度は、七十五歳という年齢だけで線引きをして、人間の命にかかわる医療で高齢者を差別する制度です。国保や健保から切り離し、追い出す。保険料は年金天引きで、払えないと保険証は取り上げる。健康診断から外来、入院、終末期まであらゆる段階で安上がりの差別医療の押しつけをする。時がたてばたつほど、国民負担も高齢者の差別医療もどんどんひどくなる。こんな制度の全容が明らかになるにつれ、高齢者、国民の怒りが日本列島を揺るがしています。
 国民の大きな批判の前に福田首相は、「国民に制度の趣旨を理解してもらうため、最大限の努力を行っていく」など、問題は制度ではなく国民の理解が足りないことにあるとして、責任を国民に転嫁しています。
 七十五歳という年齢で差別する制度がどれほど大きな衝撃をお年寄りに与えたか、どれほど寂しい思いをお年寄りに味わわせているか。小手先の見直しで済ませようというこそくな対応は、お年寄りの気持ち・怒りが全く理解できていない証拠です。お年寄りいじめの後期高齢者医療制度は廃止しかない、この立場からおただししてまいります。
 質問の第一は、国民の怒り・不安は、市町村の窓口にも殺到しています。鹿児島市でも例外ではないと思われますので、本市に寄せられた苦情・問い合わせの件数と内容についてお尋ねいたします。
 第一点、一、三月の後期高齢者保険証送付後の状況、二、四月の保険料通知後の状況についてそれぞれお答えください。
 第二点、それは本市の後期高齢者医療の被保険者の何割に当たるのかお示しください。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 後期高齢者医療制度についてお答えいたします。
 保険証を本年三月十七日に送付してから三月末までの窓口や電話での問い合わせ件数は、本庁、支所合わせて三千二百九十五件となっております。また、年金から特別徴収される方々へ保険料の通知書を四月七日に送付してから四月末までの窓口や電話での問い合わせは、本庁、支所合わせて八千八百二十三件となっております。
 問い合わせの内容といたしましては、老人保健医療制度との違いや保険料の算定方法、保険証が届かないといったことなどが主なものでございます。
 なお、約一万二千件の問い合わせは、被保険者の約二割に当たることから、制度の周知が十分でなかった面もあり、問い合わせ等が数多く寄せられたものと思われます。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 鹿児島市役所の本庁並びに支所に寄せられた問い合わせ・苦情は、保険証を送付した三月十七日からの約半月で三千二百九十五件、保険料を通知した四月七日から約三週間で八千八百二十三件、合わせて約一万二千件を超え、後期高齢者医療の対象者の約六万四千人の約二割、五人に一人の方から問い合わせ・苦情等が寄せられたことになります。
 引き続き尋ねます。
 改めてお尋ねしますが、この一万二千件余りという苦情・問い合わせの数とその内容も踏まえ、なぜこのような問い合わせや苦情が殺到することになったものか、本市の見解をお示しください。
 第四点、制度の周知について本市では、市民のひろばや市政出前トークでの対応ということでありましたが、市政出前トーク開催状況は当初寄せられていたとおりなのか。実際の状況を踏まえ、周知についての見解を示してください。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 問い合わせや苦情の多かったことに対する見解につきましては、先ほども申し上げましたように制度の周知が十分でなかった面もあり、問い合わせ等が数多く寄せられたものと思われます。
 次に、制度の広報につきましては、市民のひろばやリーフレット等により周知を図るとともに、市政出前トークの活用にも取り組んできており、十九年度は二十五回、本年度は六月十三日現在で四十二回実施したところでございます。本年度の状況は、予想を超えた申し込みであり、市民の方々のこの制度に対する関心の高さを示しているものと認識をいたしております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 後期高齢者医療についての問い合わせ・苦情は、かつてない多さです。介護保険制度の保険料通知の際は、十日間で一千件余りでしたから、いかに多かったかがうかがえます。市政出前トークも予想を上回って開催されている状況が明らかになりました。
 後期高齢者医療制度の根拠となる医療制度改悪法は、ちょうど二年前の平成十八年六月の参院本会議で、自民・公明の賛成で強行成立しました。当時の小泉首相が推進した医療構造改革の総仕上げという位置づけでした。我が党市議団は、当初から一貫してこの制度の仕組みの害悪について、国の悪法のもと、鹿児島市の高齢者や市民にどのような負担増や差別が持ち込まれようとしているのかを議会でも幾度となく取り上げ、ただしてきました。
 しかし、鹿児島市など国民にとっても一番身近な地方自治体に対しても、国からはなかなか詳しい内容は示されず、国の説明責任が果たされてきたとは言えません。鹿児島県広域連合の対応も後手後手で、市町村への情報提供も不十分なまま、ぎりぎりで準備させ、国民不在で強制的に実施したこと自体が問題であります。
 質問の第二は、低所得者ほど負担増など負担がふえる世帯が鹿児島市でも多くなっている実態について尋ねてまいります。
 第一点、この間の議会での質疑でも明らかになっている以下六点について、後期高齢者医療制度が実施された今、改めてそのとおりになっているものかお答えください。
 一、モデル世帯の保険料は全国十一番目に高く、全国平均に比べて九千円も高い、二、低所得者ほど影響が大きい保険料の均等割額は年四万五千九百円で、全国で十番目に高い、三、均等割額の占める割合が高いため、夫婦二人世帯など世帯人数がふえると負担もふえる、四、保険料の負担のなかった健保等の扶養家族も新たに保険料負担となった、五、一人当たりの医療費が年々増加の鹿児島県では、このままでは保険料も増加することが予想される、六、制度は二年ごとの見直し、七十五歳以上の人口がふえれば保険料は自動的に値上げの仕組みである。
 以上のことについて、答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 保険料につきましては、ただいまお述べになりました状況にあるものと考えております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 引き続き尋ねます。
 第二点、厚生労働省のモデル世帯について、四種類の世帯とはどんな世帯で、三つの所得段階とはどんな所得段階なのか具体的にお示しください。そのうち本市で負担増となるパターンはどんな世帯か、本市の特徴についてお答えください。
 第三点、厚生労働省モデル世帯としては想定されていない事例について、負担の実態を尋ねます。
 所得段階は厚生労働省モデル世帯と同じ三段階で、一、後期高齢者一人と子供一人の二人世帯、二、後期高齢者夫婦と子供夫婦の四人世帯、三、後期高齢者夫婦と子供一人の三人世帯で、いずれにしても世帯主の年収百八十万円で設定した場合ではどんな負担増となるものかお示しください。
 第四点、年収ゼロならば保険料は徴収されないと、こういうような間違った解釈がされ、宣伝される事態も起きておりますので、改めてお尋ねいたします。
 本人がたとえ無年金・無収入であったとしても、保険料の負担が生じることになると思うがどうか。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 厚生労働省が調査を行ったモデル世帯で後期高齢者医療保険料と国民健康保険税を比較いたしますと、単身世帯では保険料は減となりますが、夫婦ともに七十五歳以上の二人世帯で妻の所得がなく、夫の年金収入が七十九万円の場合、保険料は五千円の増、二百一万円の場合、一万一千八百円の増となります。
 また、夫が七十五歳以上、妻が七十五歳未満の夫婦世帯の場合、夫の年金収入が七十九万円の場合、二千四百円の増、二百一万円の場合、四千九百円の増となります。
 次に、七十五歳以上の高齢者一人と子供夫婦の同居世帯で、世帯主が子供で高齢者の年金収入七十九万円の場合、二万二千百円の増、二百一万円の場合、二万三百円の増となっております。
 次に、お示しになられました三つのパターンについてでございますが、パターン一の七十五歳以上の高齢者一人と子供一人の世帯で、世帯主は子供でその営業所得が百八十万円の場合、高齢者の収入が七十九万円では、保険料は八千四百円の増、二百一万円では六千六百円の増。
 パターン二の七十五歳以上の夫婦と子供夫婦の同居世帯で、世帯主は子供でその営業所得が百八十万円の場合、高齢者の収入が七十九万円では四万四千三百円の増、二百一万円では四万二千五百円の増、四百万円では三万五千八百円の増。世帯主は高齢者でその収入が二百一万円では二万四千百円の増、四百万円では三万五千八百円の増。
 パターン三の七十五歳以上の夫婦と子供一人の同居世帯で、世帯主は子供でその営業所得が百八十万円の場合、高齢者の収入が七十九万円では三万六百円の増、二百一万円では二万八千八百円の増、四百万円では二万二千百円の増。世帯主が高齢者でその収入が二百一万円では一万四百円の増、四百万円では二万二千百円の増となります。
 次に、無収入の方の保険料についてでありますが、保険料は、被保険者全員が均等に負担する均等割額と所得に応じて負担する所得割額の合計額となりますので、収入のない方は所得割額はかかりませんが、均等割額は負担をしていただくことになります。
 以上でございます。
  
◆(山下ひとみ議員) 答弁されました。
 本市では、一、厚生労働省のモデル世帯では単身世帯を除いて後期高齢者医療の該当者があれば、ほとんどの世帯で負担がふえる、二、厚生労働省がモデル世帯として想定しなかった世帯でも、後期高齢者の数がふえればふえるほど負担はふえ、厚生労働省モデル世帯よりも負担がふえる率が高い、三、収入ゼロでも保険料は徴収される。
 このようなことなどが明らかになりました。
 このような負担増になる原因としては、制度の成り立ちそのものにあります。国の担当者は、「医療費が際限なく上がっていく痛みを後期高齢者が自分の感覚で感じ取っていただくことにした」とあからさまに説明しています。後期高齢者医療制度のねらいは、七十五歳以上のお年寄りを別枠に囲い込んで肩身の狭い思いを味わわせ、負担増と差別医療を押しつけ、医療費を抑えることにあります。
 そこで尋ねます。
 質問の第三、七十四歳以下とは明らかに違い、七十五歳からの別建てで差別される医療内容について尋ねます。
 第一点、一、外来では、検査や処置、画像診断などは一カ月十割で六千円しか認めない定額制、二、回復の見込みがないと医師が判断した場合、本人や家族と話し合って延命治療などをしないことなどを書面で確認したり、退院困難な条件等がある患者に退院に向けての計画をつくったりすると、病院への診療報酬をふやす仕組みが新しくつくられたが、これらは七十五歳以上だけしか対象としていないがそのとおりか。また、なぜそうなっているのかお答えください。
 第二点、入院中に七十五歳の誕生日を迎えるとかかった医療費の負担がふえる事例があると思うが、具体的にお示しください。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 お示しになられました診療報酬等につきまして、七十五歳以上を対象といたしましたのは、後期高齢者の療養生活を支えていくために新しく設けられたものであり、後期高齢者医療制度の開始に伴い、後期高齢者の心身の特性に応じた診療報酬が新設されたものと考えております。
 次に、医療費は、一カ月ごとに自己負担限度額が定められておりますが、御指摘のように月の途中で七十五歳の誕生日を迎えますと、医療保険が後期高齢者医療制度に切りかわり、それぞれの医療保険の上限額までは自己負担が生じますので、入院中の方などは負担増になります。これは制度上、本市でも起こり得る事例でございます。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 不必要な検査はしない、家庭復帰を促し、長期入院は避ける、終末期に延命治療はしないというのは、医師の治療方針にのっとれば必要な対応であり、本人・家族の意思を尊重することは当然のことです。
 しかし、年齢で区切って七十五歳以上の高齢者には特別扱いで対応する。診療報酬という経済的な誘導によって高齢者に負担をふやし、あるいは病院から締め出し、長生きまで妨げようとする。この制度が続けば続くほど、こんなひどい仕組みが定着してしまいます。
 引き続き尋ねます。
 年金天引きの問題点の認識と対応についてです。
 六月十三日は、二回目の天引きが実施されました。「やっとの思いでこの二カ月を過ごしてきた。もうやめてほしい」と、新たな高齢者の悲鳴が聞こえています。
 質問の第四は、年金天引きの問題点として、死亡者、転出・転入者の取り扱いについて、本市で現在どのような対応がなされているものかお答えください。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 保険料は、原則、平成二十年四月に支給される年金から天引きされるため、制度施行前の準備として、年金から徴収される金額につきましては、平成二十年一月に社会保険庁に通知をいたしております。
 その後、死亡、転出等により後期高齢者医療制度の資格を喪失された方につきましては、事務処理の都合上、中止処理が行えず、特別徴収通知書が送られることとなるため、資格を喪失された方々の家族に対しその旨の通知を送付して、後日、還付のお知らせをすることとなります。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 年金天引きは、まさに納税者、納めている人の意思によらず、一定の基準により年金保険者、社会保険庁が年金から徴収するものです。本人死亡という場合でも、取りはぐれのない仕組みであることが明らかになったと言えます。
 質問の第五、はり・きゅう、脳・人間ドックの補助制度についてです。
 後期高齢者医療制度が強行実施され、これらの補助事業が七十五歳以上になった途端受けられなくなったという状況が全国で生まれています。この問題については、私ども党市議団が当初から指摘し、県広域連合で実施しないのであれば鹿児島市独自の対応をと提案、要求していたものです。
 第一点、脳・人間ドック、はり・きゅうの補助について、九州各県広域連合や鹿児島県内の補助事業の継続状況についてお示しください。
 第二点、これまでの本市のはり・きゅう、脳・人間ドックの補助制度について、その目的・仕組みも踏まえお答えください。
 第三点、今年度からの本市の新規事業、後期高齢者保健事業の目的と仕組みについてお答えください。
 第四点、希望者が多数の場合は、その応募の結果を踏まえ対応するとのことでありましたが、直近の申請状況とあわせ、今年度の対応は予算措置など具体的にどうなったのかお答えください。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 はり・きゅう等助成につきまして、広域連合の調査によりますと、九州では二つの広域連合において、はり・きゅう施設の利用補助を実施しており、人間ドック・脳ドックは実施していないとのことでございます。また、県内におきましては、はり・きゅう助成は二十七市町村で、人間ドック・脳ドック利用助成はそれぞれ六市町村で実施されております。
 次に、はり・きゅう、人間ドック・脳ドックの利用補助につきましては、これまで国民健康保険の保健事業として実施してきており、被保険者の健康保持増進や疾病の早期発見などの役割を果たしてきているところでございます。
 後期高齢者保健事業の目的と内容でございますが、四月から後期高齢者医療制度に移行した被保険者の健康を維持するため、国民健康保険と同様の保健事業を実施しているところでございます。はり・きゅう施設の利用補助につきましては、一回につき一千百円を助成し、利用回数は年間六十回を限度としております。次に、人間ドック・脳ドックにつきましては、二万円を限度に検診に要する経費の二分の一を助成するものでございます。
 次に、はり・きゅう利用券の申請者は、三千二百人の見込みに対し、本年五月末現在で二千八十二人でございます。
 人間ドックにつきましては、四十五人の見込みに対し、申込者は六十七人で、申込者全員に補助決定通知を送付いたしております。また、脳ドックは五十人の見込みに対し、五月末現在で申込者は三十三人となっております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 脳・人間ドックの補助は、九州内の広域連合では二つということですが、私どもの調査では、これは宮崎と長崎であります。県内での独自補助は六市町村にすぎないこと、また、はり・きゅう補助の継続も県内の二十七市町村にしかないことが明らかになりました。私どもの調査でも、補助事業を継続してもその回数が減らされているところが少なくありません。本市では、申請状況に合わせ、これまでどおりの対応がなされることになったことについては大きく評価したいと思います。
 うば捨て山の医療制度をこれ以上存続させてはいけない。六月六日の参議院本会議で、後期高齢者医療制度廃止法案が賛成多数で可決されました。四月一日に一たん始まったばかりの制度に国会という立法府の一つの院、参議院が明確に待ったをかけたことは、制度存続の根拠を大もとから突き崩すものです。国民の怒りの急速な広がりと参議院の与野党逆転の状況が結びついた画期的な成果です。そもそも制度発足その日に、長寿医療制度などと呼びかえをしなければならないこと自体、制度の破綻を象徴するものでした。後期高齢者医療制度は、今まさに廃止するしかないことを改めて申し上げ、そのために私ども日本共産党市議団は全力を尽くすことを表明いたし、この質問を終わりにいたします。
 新しい質問に入ります。
 後期高齢者医療制度と国民健康保険制度についてです。
 七十五歳以上を標的にした後期高齢者医療制度が、実はすべての世代に重い負担と医療切り捨てを押しつける制度であることが次第に明らかになってきています。国は、世代間の負担の公平などと言って、あたかもこの制度が現役世代の負担軽減になるかのように言っています。
 しかし、ねらいの一つには、現役世代、特に団塊の世代が将来、後期高齢者になる十五年後の平成三十五年に負担を最もふやし、医療の切り捨てを一層進めようとしています。そして、もう一つのねらいは、将来だけでなく現在の市町村国保や社保と言われる健保組合を含めて、現役世代の医療保険制度と後期高齢者医療制度を直結、連動させて負担をふやす仕組みであるということです。それは、鹿児島市の国保にも具体的にあらわれてきていると思いますので、ただいままでの質疑も踏まえ、おただししてまいります。
 質問の第一、後期高齢者支援金という新しい国保の仕組みに関連して、三点に絞り、尋ねます。
 第一点、国保税の内訳のこれまでの医療分に新たに後期高齢者支援金が創設され、医療分の課税限度額を三万円も引き上げる措置がとられましたが、そのとおりか。
 第二点、本市の国保加入者七十四歳以下が負担する後期高齢者支援金総額は幾らか。これまで老人保健拠出金の七十四歳以下が負担していた分と比べ、幾らふえるのか。
 第三点、国県支出金としての負担分は、後期高齢者支援金と老人保健拠出金では幾らから幾らとなるのか。
 以上、答弁を求めます。

◎市民局長(木佐貫芳広君) お答えいたします。
 課税限度額についてでございますが、十九年度の基礎課税額の課税限度額と、二十年度の基礎課税額及び後期高齢者支援金の課税限度額の合算額とを比較しますと、おただしのとおり三万円引き上げとなっております。
 次に、後期高齢者支援金と老人保健拠出金に係る七十四歳以下の国保加入者の負担額についてでございますが、当初予算で平成二十年度の後期高齢者支援金は約二十五億六千万円、十九年度の老人保健拠出金は約十億四千万円となっており、約二・五倍となっております。
 次に、後期高齢者医療制度の創設に伴う国県支出金の状況でございますが、そのもととなります老人保健拠出金の支出額が後期高齢者支援金になり支出額がほぼ半減したことに伴い、国県支出金も十九年度約四十九億八千万円が、二十年度は約二十九億一千万円へと減額となっております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 国保加入者七十四歳以下が負担する後期高齢者支援金は、十億から二十五億に引き上げられ、二・五倍。後期高齢者医療制度の導入で後期高齢者支援金の仕組みが国保につくられ、七十四歳以下の国保加入者にもしわ寄せ、負担増となったことが明らかになりました。
 質問の第二、後期高齢者医療制度の導入によって家族の一人が後期高齢者医療制度に強制加入させられたことで、高齢者二人世帯ではこれまでよりも負担がふえる事例があると思われますので尋ねます。
 第一点、一、年収三百九十九万円以下の旧国保世帯や、二、年収百八十万円以下の旧社保世帯の負担について、これまで明らかになっていることについてお示しください。
 第二点、二年もしくは五年間の限定で軽減措置がとられても実質負担増となる事例があると思うがそのとおりか、具体的にお示しください。
 以上、答弁を求めます。

◎市民局長(木佐貫芳広君) 従来、国保の二人世帯で一人が後期高齢者医療制度に移行し、もう一人が国保に残られる世帯につきましては、平等割額を半額とする経過措置がございますが、公的年金収入額が三百九十九万円未満の場合は、十九年度と比べ二十年度はすべて負担増となっております。
 また、被用者保険の本人が後期高齢者医療制度に移行することにより、その被扶養者は国保に加入することになりますので、均等割額等を半額とする経過措置はございますが、国保税を新たに御負担していただくということになっております。なお、この旧社保の世帯で公的年金収入額が百八十万円以下の場合には、既存の制度の五割もしくは七割軽減が適用され、経過措置は適用されないこととなっております。
 次に、二年間もしくは五年間の経過措置を適用しても負担増となる場合があるかとのおただしでございますが、旧社保世帯については、従来、保険料負担がなかったことからすべての事例で負担増となり、また、先ほど申し上げました旧国保世帯におきましても、一定の条件のもとでは負担増となる場合があることはおただしのとおりでございます。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 いずれの世帯でも所得の少ない高齢者二人世帯では、これまでよりも負担がふえる世帯が多いことが明らかになりました。
 質問の第三、六十五歳から七十四歳の国保税を年金から天引きする特別徴収は、さきの三月議会の条例改正の際には、私ども日本共産党市議団としては反対を表明し、問題点を指摘させていただきましたが、予定どおりの実施となるのか。改めて具体的な内容について明らかにしてください。
 第一点、本市の対象者の条件、対象人数とその割合について示してください。
 第二点、実施時期と実施に当たっての通知・周知は既に始まっているのかお答えください。
 第三点、通知が始まっていれば、市民からの問い合わせ状況を明らかにしてください。そして、現時点での課題認識とその対応策についてお示しください。
 第四点、国保税にも年金天引きを実施することになれば、現在六十五歳の方は、今後十年間、国保税の天引きを経験した後で後期高齢者医療制度に組み込まれることから、後期高齢者医療制度の年金天引きについては抵抗感は少なくなると思うが、見解をお示しください。
 以上、答弁を求めます。

◎市民局長(木佐貫芳広君) お答えいたします。
 特別徴収の対象者となる条件でございますが、世帯内の国保被保険者全員が六十五歳以上七十五歳未満であること、世帯主が国保被保険者であり、かつ年額十八万円以上の年金を受給していること、世帯主が介護保険料の特別徴収対象であり、介護保険料と国保税の合算額が年金受給額の二分の一を超えないことのすべての条件を満たすこととなっております。
 次に、特別徴収対象者でございますが、約一万七千六百人で、国保加入者に占める割合は約一二%となっております。
 次に、国保税の特別徴収の実施時期でございますが、本年十月から実施することといたしております。市民の方々に対しましては、これまで本年五月発行の国保広報紙ひまわりや市民のひろばにより周知を図ったところでございます。また、本年六月十一日に発送いたしました平成二十年度の納税通知書に説明文や具体的な特別徴収税額を記載してお知らせしたところでございます。
 次に、納税通知書の発送に伴う市民の方々からの問い合わせの件でございますが、発送翌日の六月十二日から十三日にかけまして、特別徴収に関するものを含め、多くの問い合わせが電話などで寄せられております。国保課の電話がつながりにくい状況でございました。
 なお、その件数につきましては、統計はとっていないところでございますが、主な問い合わせの内容は、従来は年間の保険税を十回に分け十月以降六回で支払っていたものが、今年度は三回で支払うことになるため、従来からすると負担感がふえているとの相談等が寄せられております。
 次に、年金からの特別徴収の課題といたしましては、先ほど申し上げましたとおり、保険税が年金の支給月の二カ月に一回まとめて徴収されることになる負担感や、また、年税額に変更があった場合、即座に対応できないことなどでございます。これらの課題に対する対応でございますが、関係機関に対しまして要望いたしますとともに、現行制度について被保険者の方々に機会をとらえて周知を図り、御理解をいただけるよう努めてまいりたいと考えております。
 次に、国保税を年金から特別徴収することにより、後期高齢者医療制度に移行した際に特別徴収に対する抵抗感がなくなるのかというおただしでございますが、一般的にはそのような抵抗感が少なくなるのではないかというふうに考えております。
 以上でございます。
  
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 本市で十月から国保税が年金から天引きされる対象者は約一万七千六百人、同じ六十五歳以上の高齢者でも年金天引きとなる人とならない人がいる。スタートしたときから不公平な仕組みであることは明らかであり、後期高齢者医療制度と連動した七十四歳以下の国保加入者へのしわ寄せ、負担がまた一つ明らかになりました。
 質問の第四、新年度から始まった特定健診について尋ねます。
 第一点、健診の実際についてお示しください。
 第二点、がん検診や後期高齢者健診事業との連携はどのようになされているものか。これまで鹿児島市は保健所を中心に議会からの要望も受け、市民が身近で安価な受診しやすい健診にするために努力を続けてきました。そういったこれまでの連携が生かされる健診となっているものかお答えください。
 以上、答弁を求めます。

◎市民局長(木佐貫芳広君) お答えいたします。
 本年度から始まりました特定健診において、従来と変わった点でございますが、さまざまな実施主体が健診を同一の会場で行いますことから、受け付け時に受診者に対しまして、これまでなかった保険証、自己負担額の有無の確認などの業務が新たに加わったところでございます。
 現在までの実績でございますが、集団健診は四月に二十六カ所で実施し、受診者数は七百十一人、五月は三十九カ所で実施いたしまして、受診者数は一千百二十二人でございます。一方、個別健診につきましては、健診を実施した医療機関のデータ送付がおくれているため、現在のところ受診者数は把握できていないところでございます。
 次に、今回の改正により、保健所、国保、福祉事務所がそれぞれの健診を行うことになっておりますが、市民の便宜を図る観点から、従来と同様に可能な限り同一会場で健診が受診できるよう連携を図っております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 引き続き尋ねます。
 第三点、特定健診の受診率等で後期高齢者支援金の負担割合をふやす仕組みがあるのか、明らかになっているものについて具体的に示してください。
 また、その基準となる数値目標と本市の現状を踏まえた認識を示してください。
 以上、答弁を求めます。

◎市民局長(木佐貫芳広君) 特定健診の実施に当たっての現時点での課題でございますが、受診時に保険証を忘れる方や国保以外の方からの問い合わせがあるなど制度に対する市民への浸透がまだ十分でないことや、個別健診を行う医療機関からの健診結果のデータの送付がおくれていることなどでございます。
 以上でございます。

○議長(上門秀彦君) しばらくお待ち願います。

◎市民局長(木佐貫芳広君) それから、特定健診の実績でございますが、先ほど申し上げましたとおり集団健診では四月に二十六カ所、受診者数七百十一人、五月は三十九カ所で受診者数は一千百二十二人でございます。個別健診につきましては、健診を実施した医療機関からのデータの送付がおくれておりますので、現在のところその受診者数については把握できていないところでございます。
 以上でございます。

○議長(上門秀彦君) 当局に申し上げますが、答弁漏れはございませんか。

◎市民局長(木佐貫芳広君) それから、特定健診などに対するペナルティーについてでございますが、特定健診、特定保健指導の実施率、内臓脂肪症候群の該当者等の減少率等について目標値を設定いたしまして、その達成状況に応じて、今回創設されました後期高齢者支援金が加算・減算されることとなっております。その具体的な算定方法につきましては、今後示される予定となっております。
 次に、その目標値でございますが、国が示している目標値を踏まえまして、平成二十四年度を目標といたしまして特定健診については六五%、特定保健指導については四五%の実施率、内臓脂肪症候群の該当者等については一〇%の減少率を目標値といたしております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁されました。
 後期高齢者医療制度の導入で、国は七十四歳以下の国保加入者に非情な連帯責任制のペナルティー制度を用意していることが明らかになりました。健診の受診率や保健指導受診率、さらにはその保健指導の効果をチェックしていくそのものを算定基準とする。目標の受診率六五%は、鹿児島市にとってはこれまでの四〇%台で推移してきた基本健診の一・五倍以上です。しかも国保加入者だけで、それも五年後までに達成しなければなりません。結果次第では、本市の後期高齢者支援金の負担率がふやされるのではないか。国民健康保険加入者全体で負担しなければならないのではないか。この点を踏まえ、第四点、本市の課題認識と対応策についてお答えください。
 以上、答弁を求めます。

◎市民局長(木佐貫芳広君) 特定健診の今後の課題でございますが、健診率の向上が課題であるというふうに考えております。そのため、具体的には、未受診者に働きかけて受診していただくための方策の検討や保健指導への参加の促進をさらに進めていくことが課題であるというふうに考えております。
 また、この目標の達成につきましては、おただしのとおり現在の受診率から見まして高い目標値を設定しておりますので、その達成に向けて努力が必要であるというふうに考えております。
 以上でございます。
  
◆(山下ひとみ議員) 受診率を上げる、これが一番の難題です。未受診対策は健診事業にとっての永遠の課題といってもよいものであり、一朝一夕では困難です。本市のように国民健康保険課に独立した健診事業係が設置されておらず、健診事業を給付係で対応しているような実情ではなおさらではないでしょうか。保健所など関係機関との連携は当然のこととして、本市としての体制強化も必要であることを御指摘申し上げておきます。
 後期高齢者医療制度に連動して、国民健康保険制度に国が持ち込もうとしている非情なペナルティー制度、まるであめとむち的なやり方は、疾病の早期発見・早期予防といった本来の保健・健診事業からどんどんかけ離れていくものであり、実態に合わないものであることを地方の現場からも発信、物申していくべきではないでしょうか。私どもも制度自体の改善を求めて力を尽くすことを申し上げ、この質問を終わります。
 新しい質問に入ります。
 薬害C型肝炎問題並びにウイルス性B型、C型肝炎患者の対策についてです。
 二〇〇二年十月、血液凝固製剤などの投与を受けた被害者が、国と製薬会社を相手取って損害賠償を求めた薬害肝炎訴訟が提訴されました。ほとんどが出産時の出血を抑えるために使われた方々がほとんどです。C型肝炎訴訟の原告の方々は、全国の五つの高裁・地裁で五年余りにわたって、まさに命がけで闘ってこられました。「お金のためではない。全員一律救済でなければだめだ」と訴えてこられた頑張りが、世論の共感を広げ、政治を動かし、三百五十万人すべての肝炎患者を救済する恒久法づくりの扉を開きました。その前段として、ことし二〇〇八年一月、薬害C型肝炎患者を救済する薬害肝炎救済法が、前国会で全会一致で成立しました。
 質問の第一は、薬害C型肝炎についてです。
 第一点、薬害C型肝炎について、これまでの国の対策と本市の対応についてお示しください。
 第二点、本市の患者数は把握できているものか。また、肝炎検査の受診状況についてもお示しください。
 第三点、鹿児島市の薬害肝炎問題の相談窓口について、実際いつからどんな対応がなされているのかお示しください。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 薬害C型肝炎に関してお答えいたします。
 国は、肝炎対策として、平成十三年一月に肝炎対策に関する有識者会議を設置し、平成十四年四月からC型肝炎緊急総合対策事業を開始いたしました。さらに、平成十七年三月には、専門家会議が設置され、平成二十年一月、感染者救済のための特別措置法が施行されたところでございます。
 この間、保健所におきましては、平成十四年四月より緊急総合対策事業の一環として、基本健康診査時に肝炎ウイルス検査を実施するとともに、受診者の便宜を図るため夜間検査を開始いたしました。また、保健所で行っている肝炎ウイルス検査をことしの一月十八日から無料としたところでございます。
 C型肝炎の患者数につきましては、平成十九年十一月に示された厚生労働省の資料によりますと、国内で約五十万人と推定されておりますが、本市の患者数につきましては把握していないところでございます。
 C型肝炎ウイルス検査の過去五年間の年平均受診者は、緊急総合対策事業で約七千百件、特定感染症検査等事業で約四百四十件となっております。特定感染症検査等事業の受診件数は、それまでの月平均二十九件から三百六十四件と増加しております。
 本市における相談窓口につきましては、平成十六年十二月九日に国がフィブリノゲン納入医療機関を公表したことに伴い、同日から保健所、五保健センター及び五保健福祉課に窓口を設置し、国が示した「肝炎についてのQ&A」に基づき対応しているところでございます。本年五月までの相談件数は、二千百六十三件で、その内容は、肝炎検査を行っている施設、検査の費用、肝炎の症状及び治療方法、治療費及び医療費助成などに関する相談が主なものでございます。
 以上でございます。
  
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 本市では、この間、国からの通知等に基づき一定の対応がなされ、保健所、保健センターでの電話相談などが実施され、これまでに二千百六十三件の相談が寄せられていること、ことし一月からは国の通知を受け、肝炎検査も無料で実施されていることが明らかになりました。患者数の把握は肝炎対策の大前提と考えます。厚労省による患者統計調査などから、今後、把握することは不可能ではないと考えます。鹿児島県とも協力し、調査されるよう要望しておきます。
 引き続き尋ねます。
 第四点、厚生労働省が既に発表した血液製剤使用の医療機関である鹿児島市立病院では、いつからどのような対応がなされているのか。特に、カルテなどの保全や開示、血液製剤投与の調査に対する協力体制などどのようになっているものかお答えください。
 以上、答弁を求めます。

◎市立病院長(上津原甲一君) 市立病院の対応についてお答えいたします。
 昨年十一月以降の厚生労働省からの通知を踏まえ、当院では、相談窓口を医療安全管理室に一本化して、血液製剤投与等の問い合わせのあった方に対し、カルテや処方せん等が残っていないか調査を行い、カルテの写しやカルテがない場合は電算データの写し等、可能な限り情報提供に努めてきているところでございます。その一つの事例として、医師が資料として保有していた病歴要約の写しをもとに意見書として提出したこともございます。
 これまで二百二十五件の問い合わせがあり、そのうち二十名の方に情報提供しておりますが、今後とも可能な限りの対応をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) お答えいただきました。
 市立病院では、一、相談窓口を医療安全管理室に一本化していること、二、問い合わせがあったものについては、カルテ、処方せん等の調査とともに電算データの写しなど情報提供に努めていることが明らかになりました。これまで問い合わせは二百二十五件、情報提供された方は二十名に上るとのことが明らかになりました。
 引き続き尋ねます。
 質問の第二は、ことし四月から国が始めたインターフェロン治療の医療費助成についてです。
 第一点、事業の内容と本市の対応、申請状況についてお示しください。
 以上、答弁を求めます。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 インターフェロン治療の医療費助成につきましては、県が国の補助を受けて行うもので、C型及びB型ウイルス性肝炎の治療にかかる医療費を助成することで、将来の肝硬変・肝がんへの移行を予防するものでございます。
 その内容は、平成二十年度から七年間の実施期間において、患者一人について一年間の治療費を一回助成するもので、助成額は世帯全員の市民税所得割額の合計額に応じて、一月に一万、三万、五万円を超える額の自己負担分となっております。本市におきましては、四月二十一日から保健所で申請を受け付け、六月十二日現在、申請者数は八十一人でございます。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 引き続き尋ねます。
 第二点、インターフェロン治療薬の医療費助成は一年間が限度とのことですが、この薬は副作用も強く、その副作用で治療を中断し、後々再開するケースもあり、根治を目的にした助成なのにこれでは根治ができないなど期間の延長や、助成金額についても治療のために仕事を休んだりやめたりせねばならず、生活の保障もない中、治療費の負担がまだまだ大きいなど、既に医療費助成制度の拡充を求める声が上がっていますがどのような認識か、見解をお示しください。
 以上、答弁を願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 医療費助成の拡充の要望につきましては、ことし四月から開始された事業でございますので、事業の推移を見守っていく必要があると考えております。
 以上でございます。

◆(山下ひとみ議員) 事業の推移を見守りたいということでしたので、これまでの質疑を踏まえ、質問の第三は、ウイルス性肝炎患者の恒久対策について市長にお尋ねします。
 薬害肝炎救済法では、予防接種の注射器の使い回しでB型肝炎ウイルスに感染した患者が救済対象から外されたり、血液製剤が二つの種類に限定されたり、カルテがない人の対応の問題など課題が残されています。三百五十万人と言われる肝炎患者のうち実際に救済されるのは一千人程度とされ、抜本的な対策が切望されています。治療体制、医療費・生活支援、検査体制、差別・偏見の一掃のための啓発活動などウイルス性肝炎患者の恒久対策についてどのような見解をお持ちでしょうか。全国市長会など機会をとらえ、国へも要望していただきたいと考えますがいかがでしょうか。
 御答弁ください。
   
◎市長(森博幸君) 山下ひとみ議員にお答えいたします。
 C型肝炎ウイルス感染者は、全国で百五十万人から二百万人とも言われており、国においてC型肝炎緊急対策事業等の取り組みが行われてきたところでございます。
 今般、薬害C型肝炎訴訟において、原告と国及び製薬会社との和解が成立し、患者の救済措置法が施行され、C型肝炎のみならず広く肝炎患者への取り組みが始まったところでございますので、その動向を注視しつつ、効果ある取り組みがなされるよう関係機関に要望してまいりたいと考えております。
  
◆(山下ひとみ議員) 御答弁いただきました。
 関係機関には要望してくださるとのこと。私ども日本共産党市議団も国会議員とさらに連携するなどして、恒久対策の早期実現に向け力を尽くすことを申し上げ、この質問を終わります。
 新しい質問に入ります。
 台風による浸水被害対策についてであります。
 鹿児島市は、平成十六年と十七年にかけて、連続して大型台風に見舞われ、大潮の満潮と相まって川を逆流してきた海水が側溝からあふれ、広い範囲の床上・床下浸水の被害を受けました。私ども党市議団にとっての前任期は、まさにこの台風による浸水対策を地域の皆さんと一体となって取り組んだ四年間でありました。
 今年度は、提案してきた国の新規事業、下水道総合浸水対策事業がいよいよ本格着工の運びとなり、既に地域説明会なども始まっているようですのでお尋ねしてまいります。
 質問の第一、五月・六月に実施された地域説明会について、目的、内容、参加状況並びに参加された住民からの声についても明らかにしてください。
 質問の第二、国の補助事業、下水道総合浸水対策事業について、雨水ポンプ場の建設・改良やバイパス水路等の着工までの手続並びに今後のスケジュールについてもお答えください。
 以上、答弁を求めます。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 ことし五月に実施いたしました地域説明会につきましては、平成十九年度に行いました実施設計の内容や整備スケジュール及び雨水ポンプ場を都市施設として位置づけるために必要な都市計画変更の手続などについて説明をし、地域の方々の意見を伺うため、錦江地区や谷山中央二丁目などの七地区を対象に各公民館等において、五月八日から十六日にかけて計八回開催したところであり、延べ百三十四名の出席がございました。説明会に参加された方々からは、浸水対策施設の早期完成への要望や施設が完成するまでの間の対応について御意見がございました。
 また、今月一日には、五月の説明会において説明いたしました各地区の整備計画を都市計画の原案として広く市民の方々に説明し、意見を伺うため、午前中には谷山支所で、午後にはみなと大通り別館で説明会を開催したところであり、延べ十七名の出席がございました。参加者の方々からは、原案について御理解をいただいたところでございます。
 今後のスケジュール等につきましては、雨水ポンプ場を都市施設として位置づけるための都市計画の変更案につきまして、今月中旬から二週間縦覧を行い、八月に開催予定の本市都市計画審議会へ付議してまいりたいと考えております。その後、下水道法及び都市計画法に基づく事業認可などの必要な手続を経て、年内を目途に対策施設の整備に着手し、平成二十三年度までにはすべての施設の整備を終えたいと考えております。
 以上でございます。
  
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 年内目途に工事に着手ということでありましたが、私も五月・六月の両説明会に参加させていただき、聞かせていただいた地域住民の方々の声としては、本格的なポンプ場建設の説明に安堵したものの、「ことしの台風がまず心配」「実際にでき上がるまでは不安な気持ちは消えない」「同じ時期に同じ台風が来れば一緒か」など、一日も早い事業完成を願っておられることがひしひしと伝わってまいりました。
 質問の第三、このような一日も早く完成してほしい、心から安心したいなどの地域住民の声にどう答えるのか、見解をお示しください。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 浸水対策施設の整備につきましては、関係機関との連携を図りながら、都市計画の変更等の手続を円滑に進めるとともに、効率的な施工や事業費の確保に努めるなど一日も早い完成に向けて全力を傾注してまいります。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 引き続き尋ねます。
 質問の第四、甲突、鴨池、真砂、谷山の各地域では、新設の雨水ポンプ場が設置される予定です。建設の際には、甲突川沿いの公園など予定地の周辺整備についても関係機関と十分連携をとっていただきたいと考えますがいかがでしょうか。
 以上、答弁を求めます。

◎建設局長(山中敏隆君) 雨水ポンプ場設置予定地の周辺整備につきましては、雨水ポンプ場は、各地区の水理条件や立地条件などを考慮し、公園内や水路敷などに設置することを計画しておりますことから、関係課の連携を密にし、周辺環境や景観などに配慮した整備が図られるよう対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 周辺の環境・景観に配慮されるとのこと。鋭意努力されるよう御要請申し上げておきます。
 質問の第五、国の補助事業が完成するまでの本市の浸水対策としては、これまでどのような手だてが講じられてきたものかお答えください。今年度の対応についてもお示しください。
 以上、答弁を求めます。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 本市の浸水対策につきましては、平成十六年、十七年の台風接近時の高潮により、浸水被害が発生した地区におきましては、これまで招き扉の増設や水門の改良、可搬式ポンプの設置、護岸のかさ上げ、土のうステーションの増設、土のうの配備と運搬する台車の貸与などの応急対策を、市議会や市民の方々からの御提案・御要望を踏まえながら実施してきているところでございます。
 一方、応急対策とともに浸水被害が発生した九地区につきましては、抜本的な対策が図られるよう現況調査や水理解析に基づき、浸水原因の特定と具体的な対策案の策定等を行い、国の補助事業である下水道総合浸水対策緊急事業の採択に向け、国・県と協議を行いました結果、十九年度に七地区において事業の認定を受けたところでございます。
 この事業では、雨水ポンプ場及びバイパス水路の新設や既設水路のネットワーク化などの浸水対策施設の整備など、より効率的・効果的に浸水被害の軽減が図られる計画となっております。また、国の認定を受けられなかった二地区につきましても、他の地区と同水準の整備が図られるよう本年度に実施設計を行うこととしております。
 本市といたしましては、これらの浸水対策施設の整備が完了するまでの間につきましても、これまでに引き続き排水経路等の点検や可搬式ポンプの設置、土のうの配備等を行ってまいりますとともに、地域の皆様に必要な情報を提供するなど浸水被害の軽減が図られるよう対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
  
◆(山下ひとみ議員) 答弁いただきました。
 ことしは例年よりも早い梅雨入りでした。本格的な台風シーズンを前に土のう袋の点検、既存設備の整備・点検、移動可能な可搬式ポンプの試運転も含め、万全の体制をとっていただきますよう、また、これは毎年お願いしていることでありますが、そういった事前準備の作業については、可能な限り地域住民の方々へも広報し、理解を深めていただく機会とされますように要望しておきます。
 また、土のう運搬車については、地域の方々が同じようにだれもが利用しやすいように土のう運搬車のありかを掲示するなどの工夫も御要請申し上げ、ことしも本市が台風災害に見舞われることがないことを強く願いながら、この質問を終わります。
 以上で、私の個人質疑を終了いたします。

2008年6月17日 (火)

平成20年第2回定例会-06月17日-03号 大園たつや・個人質疑

◆(大園たつや議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。
 まず、鹿児島市域内における雇用を取り巻く状況と本市の対策について伺ってまいります。
 本市独自の雇用対策については、私ども党市議団もこれまで取り上げてまいりましたが、昨年十月に施行された雇用保険法などの労働関係法が改正され、雇用を取り巻く環境は大きく変化をしてきています。年々増加しているパートタイム労働者や臨時・派遣社員など、非正規雇用の方々の労働環境の向上も叫ばれています。私と同年代の青年からは、「地元鹿児島を離れたくないが、鹿児島で正規雇用されるのは難しく、しかたなく県外で就職した」「大学を出て鹿児島に職を求めたが、なかなか見つからず戻ってこれない」といった声を友人と会うたびに聞きます。若者に限らず多くの方々が地元鹿児島で正規雇用の社員として働きたい、そして非正規雇用であってもせめてもう少し賃金を上げてほしいという願いを持っています。
 このような背景もあり、国や県はもちろんのこと、市独自の雇用・労働環境の調査や整備、地元雇用の創出が今日の課題だと考えています。また、その対策や施策を目指した雇用対策室を新たなセクションとして設置する都市もあらわれてきています。このような若者を初めまじめに働きたいという市民の声にこたえて、より実効性のある雇用対策に取り組んでいただきたいという立場から伺うものです。
 質問の第一は、本市域内の雇用状況についてお伺いします。
 一点目は、雇用の実態はどうなっているのかというその変動について、本市における過去五年間の就職者数及び有効求人倍率の推移についてお示しください。また、有効求人倍率については、全国と比較して鹿児島市の場合はどうなっているのかをあわせてお示しください。
 二点目は、常用雇用者数に対する正社員・正職員以外、非正規雇用の割合について、鹿児島市の数値はどうなっているのか。
 三点目は、実際に就職された数に対しての県外への流出の人数について、それぞれお示しください。
 以上、三点について答弁願います。

◎経済局長(成清次男君) 雇用の実態と変動に関してお答えいたします。
 まず、鹿児島職安管内における過去五年間の新規学卒者の就職者数は、平成十五年度二千七百三十三人、十六年度二千八百七十三人、十七年度二千九百九十八人、十八年度三千二百七十六人、十九年度三千三百六十一人となっております。
 次に、過去五年間の有効求人倍率を、全国、鹿児島職安管内の順に申し上げますと、平成十五年度〇・六九倍、〇・四九倍、十六年度〇・八六倍、〇・六一倍、十七年度〇・九八倍、〇・六五倍、十八年度一・〇六倍、〇・七一倍、十九年度一・〇二倍、〇・七〇倍となっており、いずれの年度も全国を下回っているようでございます。
 次に、市内事業所における非正規雇用の割合を事業所・企業統計調査が実施された年で申し上げますと、平成十六年三二・八%、十八年三三・三%となっております。
 次に、先ほど申し上げました新規学卒者の就職者数のうち、県外就職者数は、平成十五年度八百三十四人、十六年度九百三十四人、十七年度九百七十人、十八年度一千二百五十九人、十九年度一千三百二十六人となっております。
 以上でございます。
  
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 本市におきましては、就職率・有効求人倍率ともに横ばい状態であること、常用雇用者数が少なくなっているのに対して、正社員・正職員以外、非正規雇用の割合が多くなっていること、職がなくその一方、県外への就職が増加してきていることが明らかになりました。これが鹿児島市で働きたいという思いがなかなかかなえられない実態といえます。
 引き続きお尋ねしてまいります。
 質問の第二、それではこのような背景のもと、本市独自での今後において予定されている雇用対策について伺ってまいります。
 一点目は、今後予定されている取り組みについて主なものをお示しください。
 以上、答弁願います。

◎経済局長(成清次男君) 本市の雇用対策の主な取り組みといたしましては、観光関連産業の振興や企業誘致の推進、新規創業の促進により雇用の創出に努めていくほか、若年者就職サポート事業での企業訪問による雇用枠拡大やキャリア形成ガイドブックの作成・配付によるミスマッチの解消、また、就職困難者等雇用奨励金の交付を行うとともに、新たに地域雇用創造推進事業の実施、団塊世代の就労促進事業での無料職業紹介窓口の開設やITスキルアップ講座を実施するなど、雇用の促進に努めていくことといたしております。
 以上でございます。
  
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 今年度も求職に対して企業誘致や地域雇用の創出のための取り組みや訓練事業などを実施されるようです。
 このような雇用対策事業が行われる中、これまで私ども党市議団が取り上げてまいりました若年者雇用に係る雇用主への奨励金制度は、これまでの会議録を見させていただきますと、引き続き調査を行っていくということのようです。実際これに対して検討されてこられたものか、これまでの検討状況についてお示しください。
 以上、答弁願います。

◎経済局長(成清次男君) 若年者雇用に係る奨励金制度につきましては、改めて中核市を対象とした調査を行いましたところ、国の試行雇用奨励金に関連する独自の奨励金制度を持つ中核市が四市ございました。また、経済団体や労働団体、行政機関などによる雇用労働問題に関する協議の場におきまして、若年者雇用についての意見交換も行ってきたところでございますが、おただしの奨励金制度の導入につきましては引き続き研究してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 去年行われた調査では、中核市では三市だったと記憶しています。ことしは中核市が四市とふえていることが明らかになりました。熊本市では現在の奨励金制度をさらに進め、非正規雇用より正規雇用をした事業主に対してより多くの奨励金を出すことで、非正規雇用の対策としています。私どもも一定の問題提起をしてきておりますので、先進地の現地に直接足を運ぶなどして、もっと具体的な調査をして教訓をつかみ、本市の行政に生かしていただくよう要請しておきます。また、今後も若年者雇用に係る事業主への奨励金制度についてその後どうなったか、その検討や研究の状況について、これからの議会でお尋ねしてまいります。そのことを含めて市独自の雇用への取り組みについては、より実効性のあるものとなるように私どももさらに調査・研究をしてまいります。
 次の質問に移ります。
 質問の第三は、他都市の取り組みと本市の今後の充実策について見解を伺ってまいります。
 一点目は、本市の雇用対策に具体的な目標を立てて実現に向けて努力していくその必要性についての質問です。
 昨年十月に函館市では、独自で労働政策室労働課が新たに設置されているようです。これは新函館市長のマニフェストである地元の正規雇用率や地域所得の一〇%増を目指して、もともと市独自の雇用・労務調査等を行っていた労働課をさらに雇用に対して実効力のある対策を打つことができる組織へと発展させたものです。地元の雇用を創出・確保するだけでなく、多くの働く者が要望しているがなかなか正規雇用がふえない現状や非正規雇用の方々が置かれている労働環境に問題意識を持って現状をどうするか、目標を明確に数値化しています。本市におきましても明確な目標、数値化も含めて雇用対策に臨むべきと考えますが、当局の見解をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎経済局長(成清次男君) 数値目標に関してお答えいたします。
 本市におきましては、雇用対策についての数値目標の設定は行っておりませんが、国や県などと連携してその推進に各面からの取り組みを行ってきているところでございます。なお、数値目標を設定しての取り組みということにつきましては、他都市の状況も調査してみたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 御答弁いただきました。
 目標の数値化については他都市を研究するとのことです。明確な目標を持つためには、市民がどのような雇用対策を求めているのか把握しなければなりませんし、どのような求人があるのか本市域内の企業の実態調査が必要であると考えますので、引き続き尋ねてまいります。
 二点目は、本市独自の雇用・労働環境調査実施の必要性についてです。
 函館市では独自で行ってきた労働環境調査に基づき、地元の状況に合った事業を展開しています。調査は任意の抽出調査です。業種ごとに雇用者の人数、正規・非正規・派遣社員の割合、求人の有無、賃金体系や新卒・障害者・高齢者の採用状況、各種手当、給与のベースアップ状況まで多岐にわたって調査し、地域の雇用・労働環境の把握に力を注いでいます。このように本市においても雇用についての問題点を明確にし、鹿児島市のこの地に合った対策事業をするためにも、本市独自の労働環境調査を行う必要があると考えますが、当局の見解をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎経済局長(成清次男君) 労働環境調査についてお答えいたします。
 本市におきましては、市内事業所に働く勤労者の労働条件を把握するために、鹿児島市勤労者労働基本調査や鹿児島市パートタイム労働者意識調査を定期的に実施しているところでございます。調査項目は、経年変化等を見るために基本的には同一内容としておりますが、必要に応じて質問項目を新たに追加しているところでございます。本市といたしましても、函館市がどのような調査を行っているのかを調査してみたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 三年に一度は鹿児島市内の労働事情の調査が行われているようです。函館市の労働環境調査では、臨時・派遣社員の状況や各企業がどのような人材を欲しているかなど、より的確なさらに多岐にわたっての調査が行われています。本市におかれましても、調査項目の設定とその目標達成を図られ、雇用・労働に関する今日的な問題を実態に合った形で把握できるよう、さらなる内容の改善を検討くださるよう要望申し上げておきます。
 次の質問に移ります。
 質問の第四は、雇用対策について担当する課や対策室など独立したセクションを設けることも必要と思います。国や県との連携、そして本市各当局の連携はもちろんのこと、地域との連携をより密にし対策を打てる新たな観点での雇用対策室の設置が必要と考えますので、その必要性について当局の見解を伺ってまいります。
 一点目は、全国でこのような独立したセクションを設けている都市が中核市とそれ以外の県都を含めどのくらいあるものと認識されておられるのか。また、それらの都市の中で進んだ取り組みをしている都市についてお示しください。
 以上、答弁願います。

◎経済局長(成清次男君) 雇用対策室を設置している他都市の状況でございますが、雇用対策や勤労者福祉の業務を課相当で行っている自治体は、中核市では八市、中核市を除く県庁所在市では七市あり、また、先進的な取り組みの例といたしましては、函館市においては若者を対象に左官や建具の専門技術を学ぶ研修会の実施、東大阪市では国の試行雇用奨励金の対象となった事業主に独自の助成金の支給、また、福井市では若年者、団塊の世代などを対象に就業能力の開発を目的としたキャリア支援セミナーの開催などを行っておられるようでございます。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 中核市では八市、それ以外の県都では七市が独自の方策での取り組みをされていることが明らかになりました。また、先進的な取り組みについて函館市や東大阪市があることが明らかになりました。このような都市がふえてきているのは今の雇用情勢を背景として、国や県任せにせず地域の若い人を初めとした労働人口の確保や地域経済の発展について問題意識を持ち始めた地方自治体がふえてきていると考えます。
 これを踏まえて引き続きお尋ねします。
 二つ目の質問は、本市における雇用対策室の必要性について当局の見解をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎経済局長(成清次男君) 雇用対策室設置についての見解ということでございますが、本市の雇用対策につきましては、現在、商工総務課勤労者福祉係を中心に庁内の関係各課や国・県などと連携を図る中で、各面からの取り組みを行ってきているところでございます。今後におきましても同係におきまして、さらに充実した施策が実施できるように努めてまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 設置については同係を充実されるとのことでした。本市の雇用の実態においても、非正規雇用の増加や県外への流出など明らかになっている部分もありますが、一方、実効力のある雇用対策を今後具体化せねばならない課題についても明らかではないでしょうか。当局におかれましても、市民の置かれている雇用・労働環境や切実な要望に耳を傾け、そして効果ある体制づくりの検討を強く要望いたします。雇用対策室については、私どもも各都市の進んだ取り組みをさらに研究して、これからの議会の中で提案していきたいと考えており、この件につきましては今後も引き続きお尋ねすることを申し上げておきます。
 新しい質問に入ります。
 開所から半年が経過した高齢者福祉センター吉野について質問いたします。
 昨年十月に開所した高齢者福祉センター吉野は、ほかの高齢者福祉センターでの改善点や教訓も生かされており、利用者の方々から大変喜ばれています。開所から半年がたち、日ごろから実際利用されている方々からは新しい要望も出てきています。また、今年度から吉野エリアにもコミュニティバスが導入されることから利用者の増加も予想され、さらによりよい施設として多くの方々に利用していただけるよう、また、保健福祉施設としてふさわしい運営がなされるよう願う立場から伺ってまいります。
 質問の第一は、これまで議会並びに市民の皆さんから要望のあった施設や利用方法等の改善についてです。
 一点目は、議会並びに市民の皆さんからどのような要望があり、どのような改善がいつ行われたのか具体的にお示しください。
 二点目は、改善後の利用者の方々の声について把握されているものがあれば具体的にお示しください。
 以上、まとめて答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 高齢者福祉センター吉野についての議会や市民からの要望等への対応につきましては、施設の整備に当たりオストメイト対応の多目的トイレを整備したほか、図書スペースやパソコンを設置したところでございます。また、供用開始後におきましては、水着浴室の浴槽内にある階段の段差について注意喚起のための着色表示箇所を増設したほか、集会室の窓枠への手すりや浴室への時計設置、非常口の表示を大きくするなどの改善を行ったところでございます。
 施設を改善したことに対しての声は直接は届いておりませんが、「友達ができた」「歩行浴で体調がよくなった」など、仲間づくりや健康づくりができたことに関しての声を多くいただいております。
 以上でございます。
  
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 市民の皆さんからの要望については、手すりや停止線の設置など一定の改善を行ってこられたことが明らかになりました。
 利用者の声については直接把握されていないとのこと。改善された箇所を含めて改めて利用してどんな意見を利用者の方が持っておられるのか、リサーチも重要であると思われます。今後はそういった目線での対応も要望しておきます。
 質問の第二は、日ごろ利用されている方々からの新たな声を生かして、より使いやすい施設の改善を願う立場からお尋ねします。
 一点目は、改善されたが不十分と思われる点についてです。
 水着浴室内の階段に設置された停止線については、設置されている箇所と設置されていない箇所があります。このような対応になっている理由をお示しください。
 次に、集会所に設置された転落防止用の手すりについてです。休憩所の窓際は集会所と変わらないつくりになっていますが、同様に手すりを設置するべきと考えます。当局の見解をお示しください。
 以上、まとめて答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。
 集会室の窓の手すりにつきましては、健康体操など運動目的での利用があることや窓枠の位置などを考慮し設置をしたところでございます。教養講座室や娯楽室、休養室は出窓やバルコニーがあること、各部屋の利用形態も考慮して手すりは設置していないところでございます。
 また、水着浴室の運動浴と歩行浴の段差部分につきましては、注意喚起のため当初から青色のタイル表示を行っておりましたが、それ以外の気泡浴などは特に段差の表示を行っていなかったことから、わかりにくいとの指摘もあり、塗装による赤茶色の表示を行ったところでございます。
 以上でございます。
  
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 危険に関する認識が違うようです。転落防止の手すりについては、休憩室の外はバルコニーがあるとのことでしたが、外に出るためのものではなく一階の屋根部分に当たり、危険でないという認識とは違うと考えます。停止線については、もともとなかった部分への設置と水色のタイルに青の停止線では見えにくいということから、茶色の太い停止線を要望されたと認識しています。停止線と転落防止の手すりについては、ぜひ設置するべきと考えますので再検討をお願いしておきます。
 二点目は、図書スペースの机の上に照明設備を置くことができないかということです。
 高齢者福祉センター吉野の図書スペースは設置場所の関係上、照明の電源は職員事務室内にあります。ところがこの図書スペースは事務室から見えない位置にあり、利用者の方々に気がつかないことも多いそうです。また、利用者の方からは、「わざわざ職員さんにお願いするのも気が引ける。多少暗くてもそのまま読書しています」との声もありました。図書スペースの机の上に利用者の方が任意でつけたり消したりすることのできる照明設備の設置が必要ではないでしょうか、当局の見解をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 図書コーナーの照明につきましては、廊下部分と一体となった設備としており、省エネのために利用者がある場合に点灯することとしておりますので、図書コーナーにその旨の表示をするなど利用者の理解を深める対応をしてまいりたいと考えております
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 利用者が多ければ職員の方も気づきますし、利用者からの声かけもあると考えます。しかし、一人、二人と少ない人数で利用されているときには職員も気づきにくい、利用者も声をかけづらいという状況になります。表示をすることも含めて、各机に一個ずつでも照明設備を置くことを検討してくださいますよう要望しておきます。
 三点目は、開所前に待っていらっしゃる方々が利用できる長いすの設置についてです。
 高齢者福祉センター吉野は、利用者の多くの方が朝方に集中しており、開所時間の前から入り口付近でたくさんの方が待っておられます。その場に座り込まれている方もあり、腰かけることができる長いすが必要であると考えます。設置についての当局の見解をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 高齢者福祉センター吉野は午前九時の開館でございますが、利用者が高齢者であることも考慮し、北部保健センターが開庁している平日だけでなく閉庁している土曜日・日曜日においても開館三十分前に一階入り口を開錠し、対応しているところでございます。
 以上でございます。
  
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 私が聞いた話によると、私が見たところによると、開所から早く来られている職員の方よりも先に来られている方もいらっしゃるということなので、ぜひ検討くださいますよう申し上げておきます。高齢者福祉センター吉野は開所から半年が経過し、利用者の方と職員が日常的に気軽に意見を交換するよりよい関係がつくられてきているようであります。これからも利用者から出された要望に耳を傾ける中で、柔軟に対応していただくようお願い申し上げておきます。
 次の質問に移ります。
 質問の第三は、今後さらによりよい施設として多くの方々に利用していただくための実態の把握と利用しやすい対応・対策について質問いたします。
 まず一点目は、高齢者福祉センター吉野の利用対象地域についてお尋ねします。どの地域の方々を対象にしているものか具体的にお示しください。
 以上、答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 高齢者福祉センター吉野につきましては、北部保健センターとともに吉野、大明丘、下田、川上、緑ケ丘、岡之原の吉野地域と吉田地域を中心とした本市北部地域の保健・福祉サービスの向上のための拠点施設として整備したものでございます。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 高齢者福祉センター吉野の利用対象地域が吉野支所管内である吉野町、大明丘、下田町、川上町、岡之原町、緑ケ丘町、吉田支所管内であることをまず確認させていただきました。
 それでは二点目は、利用状況についてお尋ねします。
 開所から何人の方が利用されているのか、また、どの地域の方がどのくらい御利用されているのか地域ごとの利用実態をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 地域ごとの利用状況につきまして、十九年度の延べ利用者数で申し上げますと、吉野地域六万九千八百三人、吉田地域三千四百四十五人、その他の地域一万四千二百四人で合計八万七千四百五十二人となっております。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 利用対象地域については具体的になっているにもかかわらず、地域ごとの利用状況の把握がなされていないことが明らかになりました。そこでそのことを踏まえつつお尋ねします。
 三点目は、設置目的に沿った施設運営をするためにも受け付け体制を改善し、実態を把握できるシステムにするべきだと考えますが、現在の高齢者福祉センター吉野の受け付けのシステムはどのようなものか。地域ごとの利用者の実態やどんな交通機関で来られたかわかるようなシステムが必要ではないのか、当局の見解をお示しください。
 以上、まとめて答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 高齢者福祉センター吉野におきましては、指定管理者においてタッチパネル式の施設利用受け付けシステムを導入し、利用施設等を把握するとともに利用者の利便性向上に努めているところでありますが、より詳細な利用状況につきましては、必要に応じアンケート調査を行うなど把握に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 詳しい地域の状況などは、必要に応じてアンケートなどを行うということでした。高齢者福祉センター吉野については、登録証を用いた施設利用受け付けの導入により、簡易な受け付けと集約が可能です。もっと利用実態を把握するシステムを構築すべきと考えます。
 地域ごとの利用者の把握については、鹿児島市高齢者保健福祉・介護保険事業計画の第二章、保健・福祉・介護保険サービスの現状と課題の④高齢者福祉センターについての中で、「今後は、他の高齢者福祉施設を含め地域的なバランス等を考慮しながら、整備を進めていく必要があります」という一文があります。地域ごとの利用状況やどのようにして来所しておられるのかを把握することは、地域的なバランスを考慮することの一助になるのではないかと考えますし、やはり利用対象地域の方々が満遍なく利用できる施設にするためには何が必要なのか、どのような配慮が求められているのか、利用実態が把握できるシステムの構築を検討くださるよう強く要望しておきます。
 質問の四点目、利用対象地域内で利用が困難な方々がおられます。例えば吉田方面、緑ケ丘や岡之原の方は、吉野支所への直通バスが少ないあるいは全くないことによって乗りかえてこなければならないことから、車を持っていなければ来所しづらい現状があります。しかし、これらの地域の方からも高齢者福祉センター吉野の利用を要望する声は少なくありませんし、当然利用していただける施設にするべきと考えます。そのためには高齢者福祉センター吉野を所管する担当局として、公共交通システムをどのようにしていくべきと考えておられるのか見解をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 高齢者福祉センター吉野への公共交通につきましては、現在、民間のバス事業者が試行運行を行っているほか、本年度はコミュニティバスの運行も開始されることになっております。おただしのことにつきましては、関係部局と連携を図りながら、より利用しやすい施設となるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 高齢者福祉センター吉野は半年が経過し、答弁にもあったように、今年度からのコミュニティバスの導入により新しい利用環境が生まれることが予想されます。これまでより一層たくさんの地域の高齢者の方々の健康促進、生きがいづくりに役立つ福祉施設として、よりよく安心安全に利用できる施設の改善や交通網の整備を検討くださるよう申し上げておきます。
 新しい質問に入ります。
 吉野地区土地区画整理事業についてお尋ねします。
 吉野地区土地区画整理事業は、昭和六十二年二月に都市計画決定をされてから五十七年が経過し、平成四年十月二十八日の事業計画公告から十七年間、幾度かの計画変更を経て今日まで続いています。ことし五月九日に第三回変更計画が新たに行われているので、今までの経過と今後の計画についてただしてまいります。
 質問の第一は、吉野地区土地区画整理事業の事業計画について、現在の進捗状況と現在の進行がおくれている原因、その課題についてです。
 質問の第二は、おくれている中での平成二十年度の事業内容についてです。
 質問の第三は、本年五月九日に変更された点の概要についてお尋ねします。また今回の変更で、平成二十六年度まで延長された事業年度で事業は完成するのか、今後の変更はないのか、当局の見解をお示しください。
 以上、総括して答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) 吉野地区土地区画整理事業についてお答えいたします。
 現事業計画は総事業費五百二十八億円、要移転建物棟数二千二百三十二棟でございます。平成二十年三月末時点での進捗状況につきましては、事業費ベースでは約三百二十二億円が執行済みで約六一%、建物移転は一千二百七十棟が移転済みで約五七%となっております。
 吉野地区におきましては、事業費や施行期間等の見直しを行いながら、これまでに四回の事業計画変更を行ってきております。当地区は、現在、本市で区画整理事業を行っております他の六地区と比較いたしまして、施行面積が他地区平均の約二・七倍の百十四・一ヘクタールと広いこと、事業の本格着手に先駆けて三箇所の雨水貯留施設の整備に時間を要したことや地形の起伏が激しいため大規模な造成工事を伴うこと、また、建物移転交渉等で一部権利者の理解を得ることに長時間を要し周辺の建物移転等に支障が出ている箇所がありますことから、事業の進捗に影響が出ている状況がございます。事業進捗を図るためには、何よりも地域住民の皆様の御理解と御協力が肝要だと考えておりますことから、今後とも御理解と御協力が得られるよう努力してまいります。
 次に、平成二十年度の事業内容でございますが、館之馬場通線など延長約二千二百八十メートルの道路築造工事や宅地整地工事、公園設計、百一棟の建物移転などを行うことといたしております。
 事業計画の変更につきましては、平成二十年三月二十五日に事業計画変更の公告を行い、五月九日に実施計画の変更につきまして国の承認を得たところでございます。変更の概要につきましては、総事業費を約八十九億円増額し五百二十八億円に、また、工事期間を三年間延長し二十六年度までとしたところでございます。今回の事業計画を着実に実施してまいりますが、今後につきましては、事業の進捗状況、社会経済情勢の変化等を踏まえながら、また、地域の皆様の御理解を得ながら適切に対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
  
◆(大園たつや議員) 御答弁いただきました。
 現在の状況と今後どうなっていくのかについて明らかになりました。吉野における土地区画整理事業は、都市計画決定がされてから長い時間がたっており、開始当初とは町の皆さんの声も変化してきています。区画整理は始めたら早く終わっていただきたい。できることなら十年くらいで終わるような計画・対応でないと、地権者の方々の生活設計も立たなくなります。他地区の区画整理がどんどん進む中、「私が死ぬまでに区画整理は終わらないだろう」といった声も地域の方から聞きました。変更ありきの基本姿勢は、住民の方々の思いにそぐわないと考えます。速やかにこの事業が進行することを願う方が多くなってきている今、この声にこたえてくださるようお願い申し上げておきます。また、吉野地区土地区画整理事業に関しては、私どもも研究して今後も議会で取り上げていくことを申し上げておきます。
 新しい質問に入ります。
 吉野地区の県道整備促進についてお尋ねしていきます。
 吉野地域の主要幹線道の交差点である帯迫入口交差点は、大変な渋滞を引き起こしており、吉野地域の市民団体が日ごろから集めた署名を県に陳情されております。付近住民の方もこの署名に快く参加されており、一層この交差点の改良について急がなければならないと感じています。本市当局におかれましても、この交差点の整備について県への連携を深めていただきたいと願う立場から伺ってまいります。
 質問の第一は、吉野地区の渋滞解消のための帯迫入口交差点の改善についてお尋ねします。
 一点目は、現在の帯迫入口交差点付近の道路状況について。
 二点目は、今後の事業計画はどうなっているのか。
 三点目は、交差点改良を含む渋滞解消策について。
 以上、総括して答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 帯迫交差点につきましては、県道鹿児島吉田線や市道帯迫菖蒲谷線などが交差する変則的な五差路であるほか、主要な道路である県道に右折車線が確保されていないなどの状況となっております。このようなことから、右折待ち車両による直進車両への通行阻害や大型車の離合等に支障を来すなどの状況が見られるところでございます。
 帯迫交差点の改良につきましては、県によりますと、「これまで交通量調査や交差点形状の検討を行うなど早期事業化へ向けて取り組んでおり、今後とも関係機関等と連携を図りながら、同交差点における渋滞解消に努めてまいりたい」とのことでございます。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 御答弁いただきました。
 花棚方面の土地区画整理事業で道路状態がよくなり交通量が多くなった分、この交差点については吉野地域の中心に位置しながら以前にも増して深刻な渋滞を引き起こしています。渋滞解消策について当局も検討くださるよう要望申し上げておきます。このことを踏まえさらに尋ねます。
 質問の四点目は、渋滞の早期解消のために県への要請が必要と思われますが、当局の見解をお示しください。
 以上、答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 本市といたしましても、これまでに県に対しまして同交差点の改良を要請してきており、今後とも引き続き早急に渋滞の解消が図られるよう県へ要請してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 県への要請をしてきているとのことが明らかになりました。この交差点については地域の方の要望も非常に多いので、県との連携を深め早急に対応されることを要望いたします。
 次に、質問の第二は、県立養護学校入口交差点とその周辺の道路整備促進についてお伺いします。
 一点目は、現在までの整備状況について。
 二点目は、周辺道路の歩道の改善など全体の整備計画についてお示しください。
 以上、まとめて答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県立養護学校入口交差点の改良につきましては、これまでに市道帯迫皷川線に係る部分の右折車線や歩道の設置等の整備を終えており、県道鹿児島吉田線に係る分についても対象区間延長約二百二十メートルのうち約百七十メートルが概成しております。県によりますと、「今後は県道鹿児島吉田線の残りの約五十メートル及び県道吉野公園線の約百メートルにつきまして、引き続き右折車線や歩道の設置等の工事を進め今年度内の完成を予定している」とのことでございます。
 県立養護学校入口交差点の周辺道路の歩道整備等につきましては、これまでに同交差点の改良にあわせて、市道帯迫皷川線の養護学校前バス停付近まで及び県道鹿児島吉田線の交差点を中心とした延長約百七十メートルの区間に歩道の設置を終えております。また、交差点改良に係る県道鹿児島吉田線の残りの約五十メートルの区間及び県道吉野公園線の無線前バス停付近までにつきましても、今年度の県発注の工事により設置される計画となっております。
 今後につきましては、計画中の吉野第二地区(仮称)土地区画整理事業との整合を図る必要があると考えておりますが、市道の既設歩道につきましては必要に応じて対応してまいりたいと考えております。また、県道につきましても、当面の対策といたしまして歩行者等の安全で円滑な通行を確保するための対応を図っていただくよう、今後とも引き続き県に対して要請してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
  
◆(大園たつや議員) 答弁いただきました。
 この県立養護学校入口交差点については、周辺整備の問題についてまだまだ課題があることが明らかになりましたが、今年度内の完成を目指すということなので早急に対応されることを申し上げておきます。この交差点周辺の道路の課題としては、吉野支所、高齢者福祉センター吉野へ通じる歩道の整備も求められていると考えます。したがって、早期完成へ向け県への要請など鋭意努力されるよう要望しておきます。
 以上で、私の個人質疑を終了いたします。

2008年6月18日 (水)

平成20年第2回定例会-06月18日-04号 平山たかし・個人質疑

◆(平山たかし議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。
 なお、質疑の展開で順番を変えたり、時間の都合上関係常任委員会の審査に回す項目もあるかもしれませんので御了承願います。
 まず、人工島建設の現状とその問題点についてお伺いをいたします。
 人工島建設は、鹿児島県の事業ではありますが、鹿児島市も毎年のように多大な港湾負担金を払わされてきています。したがって、鹿児島市議会でもその都度、負担の対象となる事業内容、その負担金の額の適正さを含めてただしてまいりました。
 人工島建設問題における六月市議会の特徴は、今月二十六日告示、七月十三日に投票日を迎える県知事選挙を直前にしての時期でありますので、今議会での質問の第一は、四年前の知事選挙における人工島埋め立てについての伊藤祐一郎氏のマニフェストでは、「マリンポートかごしまは今後の工事計画を大胆に見直す」とされましたが、この四年間計画の縮小があったものか。まず、この点についてお伺いをし、関係当局の見解を求める次第です。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県知事の公約は、「マリンポートかごしまは、今後の工事計画を大胆に見直します。既に着工済みの工事以外の部分について、新たな事業着手を停止します。今後の工事計画については、県民の御意見を幅広く伺いながら見直し、特に上屋の計画については、社会ニーズを踏まえ、大胆な見直しを行います」とされております。
 本市といたしましては、この四年間、一期二工区の土地利用として計画されていた国際会議場や展示場などが県の新たな整備方針で緑地空間などとされたが、埋立面積の縮小はなかったものと認識しております。
 以上でございます。
 
◆(平山たかし議員) 伊藤知事のこれまでの四年間の実態というのは、人工島建設計画は大胆に見直されるどころか、まず埋め立てありき、このことで引き続き埋め立てが進んできたのであります。
 しかし、その埋め立てに必要な土砂は、桜島の土石流土砂が思うように発生をしなくなり、次々と埋立工法も変わり、中仕切り護岸についても二転三転し、埋め立ての目的も埋立地の利用計画もなし崩し的に一方的に変更をされてきました。市議会で公有水面埋め立ての書類ミスを指摘されると、さかのぼって訂正せざるを得なくなった大失態もあります。その上に漁業補償の根拠や大々的にPRをされました経済効果についての数値もいまだに明らかにされない。このことを含めてくるくる変わってきた計画内容の実態について、項目別ごとに整理してお答えをいただきたいのであります。
 以上、答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 埋立工法につきましては、中仕切り護岸が施工ありから施工なしへ、そして再度施工ありと変更されたことや、土砂の採取場所が桜島野尻地区の土石流土砂の発生量減少から、鹿児島県内の公共工事で発生する土砂の量をふやし、しゅんせつ土砂を追加するなどの変更がございました。
 土地利用計画や整備目的につきましては、二工区の国際会議場などとされていた交流拠点用地が、市議会本会議中に開催された鹿児島県地方港湾審議会計画部会で審議され、緑地に変更されたことなどがございました。
 経済効果につきましては、平成十一年の県試算では約七十一億円でございましたが、単なる経済的な効果よりも、事業の公益性や景観への寄与度などを総合的に判断して評価すべきとされております。
 市議会で指摘を受けた数値が、いまだ示されていないものといたしましては、漁業補償に関することや一期一工区供用開始後の経済効果がございます。
 また、市議会で指摘を受けた後、県により変更されたものといたしましては、公有水面埋立免許における埋立区域の位置の表示や開園時間、待合所の開放等がございます。
 以上でございます。
 
◆(平山たかし議員) ただいまの答弁のとおり、これまでの計画変更を含め、かなり大きく内容については変更をされてきています。ところが実際には多大な負担を強いる、そういう実態について次の質問に入ります。
 人工島建設による鹿児島県並びに鹿児島市の負担についてであります。この四年間の負担額は幾らか。その負担のうちの借金、つまり起債での対応額は、それぞれ幾らで何%に当たるものか。
 なお、鹿児島県の起債率については、港湾整備事業に対する起債率を含めお示しをいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県によりますと、「マリンポートかごしまの平成十六年度から平成十九年度までの四年間における県の負担額は約八十九億円であり、そのうちの起債額は、県下全体の港湾整備事業を対象に起債しており、マリンポートかごしまだけをお示しすることはできない。しかし、平成二十年度県下全体の港湾整備事業のうち、起債対象事業の起債対象額に対する起債率は約九九%になる」とのことでございます。
 本市の平成十六年度から平成十九年度までの四年間における負担額は、約五億九千万円でございまして、そのうち起債額は約九〇%の約五億四千万円でございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 鹿児島県が人工島建設に投入した金額は、この四年間だけでも八十九億円、その九九%が借金です。鹿児島市もかなりの負担をしなければならない、四年間だけでも五億九千万円。まさにこのように孫子の代まで借金返済が続いていくのが人工島の状態であります。人工島よりもっとやるべきことがあるではないか、このことを指摘をいたしておきます。
 次は、人工島の来園者は、五月三十一日に五十万人を超えたという発表についての質問であります。
 六月一日の南日本新聞では、「人工島の来園者が五月三十一日に五十万人を突破。記念セレモニーが開かれた」と写真つきで報じられております。私は、毎市議会の質問準備のため、かなりの頻度で人工島に参っておりますので、私もそのカウントに大いに貢献をしているのだなと思う反面、人工島への来園者の状況を実際にその都度見てきた一人として、五十万人来園という数字に疑問を持っているのであります。
 そこで、五十万人来園という数値を検証するため、順次質問いたします。
 質問の順序を変えますので御了承願います。
 まず、人工島への来園者五十万人という数字と、かごしま水族館の入館者数を比較してみたいと思っております。森市長や山中建設局長を初め行政の方々が、その充実と来園者増に懸命に努力をされて参りましたかごしま水族館の昨年九月二十八日からことし五月三十一日までの入館者数のカウントの方法と入館者数をお示しいただき、その上で人工島の来園者五十万人と比較をし、どちらがどれだけ多いか、そのことについての当局の思いをしかとお聞かせをいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 かごしま水族館では、券売機による計数と職員が入り口でカウントしたもので入館者数を把握いたしております。また、おただしの期間のかごしま水族館の入館者数は約三十八万七千人で、県発表によるマリンポートかごしまの来園者数と比較いたしますと、数字上は約十一万三千人少ないようでございます。
 自由に入れるマリンポートかごしまでは、来園者の方々は目の前に見える桜島などの景観や散歩を楽しまれているようでございます。数字上は、十一万三千人少ないというこのような差異がございますけれども、有料施設であるかごしま水族館では、これまでも多くの皆様に親しまれ、何度でも訪れたくなる水族館を目指して、新たな水族の展示、ソフト施策の充実や各種のイベントを開催し、さまざまな話題づくりを行ってきております。今後とも引き続き、多くの方々に喜んでいただけるようなサービスの提供に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
  
◆(平山たかし議員) 局長の顔には、鹿児島の水族館では実数をカウントし三十八万七千人、人工島の五十万人と比べないでほしいというそういう顔のようですが、人工島の来園者五十万人のからくりについて質問をしますので、そんなに嘆かなくていいですので続いて質問いたします。
 お伺いいたします。
 人工島の来園者五十万人の数は、どんな集計方法でもって、どんな積算でもって出された数字なのか、その積算方式をお示しをいただきたい。また、その累計についても各月を含めお答えをいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県によりますと、「来園者数の積算方式は、マリンポートかごしま内の駐車場の車両数を一日当たり四回計測し、集計した台数に車両当たりの想定人数を乗じ、さらに実測値と推計値との乖離を修正するため補正係数を乗じて算出している。なお、車両当たりの想定人数は、バス一台当たり二十五人、普通者一台当たり平日一・八人、土日祝二・五人、バイク一台当たり一人、自転車一台当たり一人としている。また、補正計数は、平日三・五、土曜日は五・〇、日曜祝日は六・〇としている。また、各月の来園者数は、平成十九年九月が約二万四千人、十月が約五万二千人、十一月が約三万三千人、十二月が約四万九千人、平成二十年一月が約五万二千人、二月が約五万七千人、三月が約八万二千人、四月が約六万四千人、五月が約八万九千人で、供用開始から二十年五月末までの累計来園者数は、約五十万二千人である」とのことでございます。
 以上でございます。
  
◆(平山たかし議員) ただいまの答弁を踏まえてお伺いをいたします。
 まず第一、五十万人という数字は実数をカウントしたものではない。
 第二、バス一台当たり二十五人、普通車平日一・八人、土日祝二・五人が乗車をしているという根拠をお示しをいただきたい。
 三、県の資料によりますと、実測値と乖離しているので、それを修正するため補正係数を乗じる。こういう説明があるようでありますが、広辞苑を引いてみますと、乖離とは理想と現実と離れていると、そうすると実測をしたのが理想と離れているということなのか。
 四、理想と離れているから理想に近づけて、平日及び観光船入港日は実数の三・五倍とする。土曜日は五倍にする。日曜祝日は六倍にする。こういう方式の結果、五十万人と受け取ってよいか。また、このような倍数を適用する根拠についてもお示しをいただきたい。
 五、一日四回カウントしたとしておりますが、現地に行きますと同じ車両が長時間とまっている。運転手がいない。それでも二回分カウントされることになるではないか。現地を見てつくづく痛感をいたしました。また、どこでどのようにカウントしたのかお答えいただきたい。
 六、実際に丸一日でもカウントした日があれば、その月日をお示しをいただきたい。そうでないと実際のカウントに基づくものではなく、県当局が勝手に編み出した積算方式で集計をしたのが五十万人となったと理解せざるを得ませんが、そのように理解をしていいか。
 以上の点について、明確な答弁を求める次第です。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 来園者数五十万人につきましては、県が実数を計測されたものではなく、推計値とのことでございます。また、ただいまおただしの他の数値等の根拠等につきましては、改めて県へ照会いたします。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 今の質問については、数日前から資料を求めてまだ回答が来ていないようですので、引き続いて質疑を続けさせていただきます。
 私どもは、何月何日はバスが何台、普通車が何台、バイクが何台、自転車が何台、徒歩での来園者が何人、そして累計が何名という詳細な県当局の資料を入手いたしております。この累計の数字は、先ほどの局長が読み上げられました合計の数値と合致をいたしておりますので、この資料をもとに鹿児島県の計算方法について具体的に質問をいたしてまいります。
 一日四回カウントしてバス一台だった。それを日曜日だから六倍として計算をし、六台掛ける二十五人、百五十人、こういうふうに計算したんですか。また、一日のカウントで百台の普通車が来た。補正係数は日曜日だから六倍にして六百台が来たというふうにみなす。一台二・五人乗っていたとして一千五百人が来園をした。その積み上げか。
 また、例えば五月二十八日、大雨でしかも雷を伴って、これは気象台で調べてあるんですよ全部。徒歩一人、雷が鳴ってもこれも平日の係数で三・五人来たと、こういう計算になっている。その積み上げの結果かお答えをいただきたい。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 来園者数の積算方法につきましても、改めて県へ照会いたします。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 五十万人の来園者と発表したが、実は実際の入園者をカウントしたものではない。カウントしたといっても一日四回、しかし、どの地点でだれがカウントしたのかはっきりしない。長時間無人でとまっている車も二回、三回とダブってカウントされた可能性もある。その不確実な数字に、平日は三・五倍、土曜日は五倍、日曜日は六倍もあったはずだとして、五十万人の来園者の数字を出している。どう考えてみても、五十万人の積算はごまかしとしか思えません。そこまでして、なぜ五十万人の数字にこだわったのか。このことを申し上げておきます。
 次の質問は、人工島計画の一期二工区の計画の中で残っている約六十メートルのいわゆる船通し区間の海洋汚染問題についてであります。
 私どもは、この船通し区間を開けたまま土砂投入することは海洋汚染を引き起こす、その工法は問題がありと当初より指摘をいたしてまいりました。しかし、いまだに約六十メートルの船通し区間は開けたままであります。これ以上この現状を放置させるわけにはまいりません。このような観点から以下伺ってまいります。
 まず、二工区へのこれからの土砂搬入計画の量、その量はトラックで何台分に相当するのかお聞かせをいただきたい。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県によりますと、「二工区を竣功させるために必要な土量は、約二百八十三万立方メートルであり、そのうち平成二十年三月末までに約四七%の約百三十三万立方メートルが搬入済みである。残り約百五十万立方メートルについては、二工区の竣功期限である平成二十六年十二月までに搬入する予定であるが、平成二十年度のみの搬入量は未定である」とのことでございます。
 なお、二十年四月以降の搬入量である百五十万立方メートルを、ダンプ一台当たりの積載量を五・五立方メートルとすると約二十七万台分となります。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 一期二工区には、これからもダンプ約二十七万台分の量の土砂搬入を計画をしている。しかし、これまでの実態を見てみますと、このまま工事が進むのを見過ごすことはできません。
 そこで伺います。
 平成十九年度で見ると、日曜・祝日・祭日を除く平日の八割に上る日数で汚濁防止膜を外したままの工事が行われていると思うが、そのとおりか。また、あとの二割の日は、汚濁防止膜が完全に固定されての工事が行われていると鹿児島市当局は理解をされておられるのか。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県によりますと、「平成十九年度汚濁防止膜を開けた日数を把握しているのは、九月一日から三月末までであり、その期間内で開けた日数は、百三十九日である」とのことでございますので、九月一日から三月末までの間で汚濁防止膜を開けた日数は、日曜・祝日を除く日の約八割でおただしのとおりでございます。
 また、県によりますと、「日曜・祝日を除く日の後の約二割については閉めていた」とのことでございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 汚濁防止膜を平日の八割が開けたまま工事をやっている。
 次の質問は、それでは汚濁防止膜の構造はどのような構造なのか。また、汚濁防止膜が固定をしているのであれば、水深何メートルまでの効果があり、それより深い部分の何メートルには効果がないとの見解をお持ちなのか、お示しをいただきたい。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県によりますと、「船通し区間の汚濁防止膜は、土砂等を通さないカーテンの上部をフロートとアンカーロープで固定し、カーテンの下部にウエートチェーンをつけた構造であり、水深五メートルまで垂らしている。なお、土砂投入時においては、一週間に一回水質調査を行うなど適切な環境監視を行い、環境保全に努めている」とのことでございます。
 以上でございます。
 
◆(平山たかし議員) それでは、汚濁防止膜は形だけと判断される実態を明らかにして見解を伺ってまいります。
 汚濁防止膜を外したままの工事の写真がこの写真であります。これを撮るのも何日もかかったんですよ。そしてまた、この図は多分鹿児島県当局が発表した汚濁防止膜設置の断面図であります。アンカーブロックで完全にこの汚濁防止膜がとめてあり、完全に機能しているはずだという横断断面図です。
 しかし、私どもが撮りました写真では、汚濁防止膜の下の方のスクリーンが見つかりません、上に上がっています。フロート部分だけが上がって下にはないのではないかという疑問を持ったのが、まずこの状態です。
 これから示します二つの写真は、実は、汚濁防止膜は固定をされていない。海の中の状況だからわからない、こういうふうに思っておられるのではないかと思われてなりません。これは、去る六月四日の写真であります。埋立地の中に、汚濁防止膜の上部が中に入っています。これは南日本新聞によりますと、北東の風では中に入るんですよ。この写真は六月十一日の写真。これまで北東の風のときには埋立地の中に入っていた汚濁防止膜が、今度は、反対の南西の風になると外に出るんですよ。まさにこの二つの状態というのは、完全に船通し区間約六十メートルに設置をしてあるこの汚濁防止膜、役に立っていない。風の吹く方向で内に行ったり、外に行ったり。これで固定してあるんですか。まさにそういう点では、これでは汚濁防止をやったというのは名ばかりじゃないですか。
 私は、この二つの特徴を見つけるために人工島にかなり通いました。写真を撮るのに、ずっと雨の日もずっと待っていたんです。ま、だけど神様はよくしてくれるものです。
 まさに私は、汚濁防止膜は形だけということを言わざるを得ません。初めてこの二つの事例をお示しをしますが、このことについて、これでも汚濁防止膜が固定をされたままというふうに鹿児島市当局は判断をされておられるのか。そのことについての見解を求める次第です。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 マリンポートかごしまの船通し区間に設置されている汚濁防止膜の両側が開いた状況であれば、しっかり固定されているとは考えられず、土砂等が流出することが懸念されます。
 以上でございます。
  
◆(平山たかし議員) これからもまだまだ二工区への土砂搬入を続けようとしており、現在の工事のやり方では海洋汚染が進んでいくのは明らかであります。
 鹿児島県当局に対して、こういうような現場写真が撮られていますよということを含めて、船通し区間を開けての工法は直ちにやめるべきであります。船通し区間を締め切り海洋汚染を防止をするという喫緊の課題について県当局と直ちに協議をし、対応をとっていただきたい。このことを要請をしていただきたいのでありますが、局長の答弁を求めます。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 船通し区間の閉め切りにつきましては、ただいまお示しの写真のことを含めまして、その時期等について、今後、県と協議してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
  
◆(平山たかし議員) 海洋汚染防止の対策という点では、極めて重要な時点に来ているというふうに思いますので、その点を含めて考えて対応をしていただきます。よくお願いいたしておきます。
 この問題の最後の質問です。
 県知事は市長に対して、公有水面埋立法に基づく手続として、一期二工区の利用計画を示すべきです。いまだにそれを示していない。いつその計画を示すのか。利用計画を見出せないから示すことができないということであれば、まず人工島建設をやめ、県民・市民の声を聞くべきであります。県当局の考えとともに、鹿児島市当局のこの利用計画を示せないということについての考え方をお聞かせいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県といたしましては、「公有水面埋立法に基づく一期二工区の用途変更については、二工区の土地利用計画を検討し、できるだけ早期に市長に意見を求める手続を行いたいと考えている」とのことでございます。
 本市といたしましては、できるだけ早期にマリンポートかごしま一期二工区の公有水面埋立法に基づく用途変更を行う必要があると考えております。
 以上でございます。

◆(平山たかし議員) 二工区の利用計画の変更については、二工区が全部でき上がってから鹿児島市議会に提起するということになりやしませんか。二工区を進めているわけですから、進めているこの用地は何に利用するのかというのがあいまいなんです。最初の計画とは違うんです。そういう点では、その計画を具体的に示して、そして市議会のやはり意見を聞くということが大事だという、そういう観点をぜひ持っていただきたい。このことを要請をいたしておきます。
 新たな質問です。
 次は、鹿児島県が県庁舎からの桜島と錦江湾のすばらしい眺めを確保し続けるために隣接地の民有地を購入をした、その後の展開の問題点についての質問です。
 鹿児島県は、平成十八年三月に、鹿児島市が埋め立てをいたしました与次郎二丁目の鹿児島県庁舎に隣接をする約八千二百平方メートルを購入しました。この土地は、大手商業商社の株式会社トーメンを初めとするややこしい転売の繰り返しの末、十一億四千万円の価格で、しかも起債という名の借金によって、鹿児島県がトーメン不動産株式会社から土地を買い取りました。鹿児島県のこの土地購入手続は、公有地の拡大の推進に関する法律、いわゆる公拡法により鹿児島市を通じて土地の先買いという公拡法の手続がなされておりますので、鹿児島市議会においてもその手続の問題点を含めて追求をしてまいりました。
 特に、当該の土地は鹿児島市が土地埋め立てをやり、国際観光株式会社を通じて土地売却がなされたことから、もともとの土地の価格がはっきりしています。したがって、土地代は十一億四千万円につり上げられたと思われる価格の問題点。二、また、当該土地が株式会社トーメンの子会社などで売却・買い戻しが繰り返され、国とのかかわりの深い財団法人民間都市開発推進機構までかかわっての不明瞭な経過で取引に至っている。三、そのような土地を借金をしてまでして、県庁舎からの眺めを確保したいとする政治姿勢など、党市議団の独自の調査に基づいて平成十八年三月市議会でも徹底追及してまいりました。
 この問題は、当時、テレビ朝日スーパーモーニングでの放映を初め、私自身も全国放送でしばしば登場させていただくことになりました。それから二年たちましたので、今日的視点から検証する、その趣旨で今回の個人質問を準備をいたしてまいりました。
 私は、六月十一日、市当局を通じて、当該土地が今日どのような用途に活用されているものか県当局に照会を求めました。その二日後の六月十三日の県議会の一般質問で伊藤知事は、まさに突然、県庁舎隣接地の土地に総合体育館などの整備を計画している、来月投票が行われる知事選のマニフェストにもそのことを明記をする答弁をされ、マスコミでも大きく報じられました。
 私は、開会中の県議会での一連の質疑と県当局の答弁を調査をする中で、鹿児島県当局のこの数日間の動きの重大さを改めて認識をするとともに、私の質問に大変関心を示されているその期待にこたえるため、以下質問をいたします。
 第一の質問、平成十八年一月十八日付で県知事から、管財第百六十五号として市長あてに公拡法に基づく土地買い取り希望ありの公文書が提出をされていますので、まず公拡法に基づいて土地購入をする目的、その事業を実施をする年度と事業主体については、公文書ではどのように記載をされているのかお聞かせをいただきたい。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 県庁隣接地の土地の件にかかわる公有地の拡大の推進に関する法律に基づく県知事からの回答文書では、買い取り目的は公用・公共用施設、事業施行予定年度は平成十九年度、事業主体は鹿児島県となっております。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 答弁のとおり、平成十八年一月十八日付の県知事より鹿児島市長へ提出をされた公文書では、鹿児島県が公用・公共用施設に使用するとして民間地を先行して買い取る。買い取った土地は、公用・公共用施設として十九年度に事業をやる。その事業主体は鹿児島県であるとの公文書になっています。
 それでは、鹿児島県が公拡法に基づいて買い取った当該土地は、現在、公文書のとおり活用されているものか。鹿児島県が直接使用していないのであれば、だれにどのような条件で貸与、貸し付けを行っているのか。また、何に使われているのか。県当局への照会の結果をお聞かせをいただきたい。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 現在、当該地は、県が民間事業者に貸し付けまして、県民を対象とした一般駐車場として利用されており、当初の契約期間は、平成十八年八月から平成十九年三月で、十九年度以降も更新されているとのことでございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 現在の土地利用状況を答弁いただきましたが、鹿児島県が公拡法に基づいて土地の先買いを行った。しかし、実際の土地の活用の実態というのは、公拡法に基づく公文書に書かれている内容とは違っていると思うのであります。
 そこで、公拡法に基づく土地の先買いにかかわる土地を活用したり管理することについて、公拡法ではどのように規定をしているのか。また、都市計画法に基づく関係条文では、どのような活用方法が法に定められた活用策となっているものか。まず、このことについて明らかにしていただきたい。その上で、当該土地の現在の土地活用策は、公拡法並びに平成十八年一月十八日の公文書に合致しているものか。公拡法の手続の窓口となっている本市の見解をお聞かせいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 公拡法第九条では、買い取られた土地については、都市計画法に規定する都市施設に関する事業などの用に供されなければならないことや、地方公共団体等は、この法の目的に従って適切に管理しなければならないと規定されております。
 また、都市計画法では、都市施設とは都市計画において定められるべき道路、公園、広場などの施設をいうと規定されております。現在、当面の活用策として県民の一般駐車場に利用されておりますが、このような公拡法の趣旨からすると適正とは言いがたい状況であると考えております。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 答弁をいただきましたが、鹿児島県が公拡法に基づいて土地の先買いを行った。しかし、実際の土地の活用方法というのは、極めて明らかに問題点があります。土地の現在の活用策というのは、公拡法並びに公拡法に基づく公文書とは違反をしている、相違している、合っていないことが明らかになりました。
 ところで、県知事は、県庁隣接地を一昨年十一億四千万円で購入をしたこの土地に総合体育館を整備をしていく、その時期は、次の国民体育大会の開催をにらみ整備をしていくと同時に示されました。私は、知事答弁を踏まえ、それまで準備をしてまいりました質問原稿を、改めて調整せざるを得なくなりました。
 一九七二年太陽国体に続いての鹿児島での次期国体は、いつになるのか調べてみました。ことし二〇〇八年の国民体育大会は、大分県開催、そして新潟県、千葉県、山口県と開催が続き、九年先の二〇一七年の愛媛県まで開催地は既に決定済み。その次の年が鹿児島開催としても、これから十年先の国体開催となります。これでは、十年先まで公拡法に反する土地利用を続けるつもりかと言わざるを得ません。くるくる変わり、行き当たりばったりの人工島計画、あるいは経済効果と同じ発想と言わざるを得ません。極めてこのことを県知事に伝えていただきたい。しかるべき時期に、その回答についてお示しをいただきますよう要請をいたしておきます。
 新たな質問に入ります。
 谷山地区連続立体交差事業の現状と今後の課題について順次質問をいたします。
 これまで、本会議や常任委員会あるいは地元説明会などで各面から質疑・提案を行ってまいりました。この事業は、JR軌道での交通渋滞の解消、まちの分断からまちの一体化へと進みます。もちろん騒音・振動対策など怠りなく細心の注意を払うことを前提としなければなりません。
 そこで、まず第一の質問は、JR九州とのこれまでの折衝経過と合意事項について、私どものこれまでの指摘・要望がどのように合意をされてきたものか、また、工事に関する協定締結後のこれからの作業についてもお示しをいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 谷山地区連続立体交差事業につきましては、高架下の利活用、永田川JR橋梁の活用、高架化後の鉄道残地の利用、駅舎等のバリアフリー対策、地元雇用の確保等に関する御指摘・御要望があったところでございます。これらにつきましては、JR九州と締結した基本協定及び実施協定等において、本市の要望に沿う形で合意したところでございます。
 また、平成十九年度仮実施協定に係る工事に関する協定締結の件の議決をいただいたことから、三月二十六日に本市主催の工事に関する地元説明会を開催し、工事着手に向けた準備を進めてきたところであり、今月二十三日にはJR九州及び施工業者とともに工事説明会を開催し、六月下旬には慈眼寺山切り部の現場に着工する予定でございます。
 以上でございます。
  
◆(平山たかし議員) 次は、これからの課題という点で質問をいたしておきます。
 私どもは、事業の内容とその進行状況がよくわかる看板の設置を要望をいたしてまいりました。現在設置をしてある看板は、文字だらけです。先日、他の都市の写真を当局にお渡しをし、その資料を参考に、もっと改善し工夫をした市民によくわかる看板にしていただきたいとお願いをしておりましたが、私の提案は聞き入れていただけるものか。また、どのように検討されておられるものかお聞かせいただきたい。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 事業の推進に当たりましては、地元住民の方々の御理解と御協力が欠かせないことから、これまでも説明会等を開催してきておりますが、今後も工事の進捗等に合わせて適宜説明会を開催するとともに、谷山地区連続立体交差事業だより等を配布するなど、住民への周知に努めてまいりたいと考えております。
 また、事業の周知の一環といたしまして、現在、都市計画事業認可に伴う掲示板を設置しておりますが、おただしの点を踏まえ、わかりやすい事業概要の掲示板となるよう現在検討を行っており、七月中には谷山電停及び谷山駅に設置するよう準備を進めております。
 以上でございます。
  
◆(平山たかし議員) 次は、平成二十年度の事業、JRとの協定とその概要、また設計は二十年度どう進むのか。用地購入についてもお示しいただきたい。さらに今後、仮線がどうなっていくのか。全国初の市施行の連立事業でもありますから、情報発信の意味からも起工式等の開催を考えるべきではないかと思いますし。完成は何年度を目指すのか。このことを含め、以上の点について答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 今年度の事業概要といたしましては、仮線敷設工事として木之下川などの仮線橋梁工事と森永踏切から和田川橋梁までの仮線路盤工事及び停車場工事を実施することとしており、あわせて高架橋取りつけ部や橋梁、架道橋などの詳細設計を行う予定です。これらの工事等につきましては、現在協議を進めておりますJR九州との平成二十年度実施協定を締結した後に実施することとなります。また、委託業務として昨年度に引き続き鉄道施設景観設計を実施し、そのほか側道設置にかかわる用地購入や工事用ヤード等の借地を予定しております。
 今後のスケジュールといたしましては、谷山第二地区内の浸水対策を図るため、早急に木之下川の改修を進める必要があることから、まず森永踏切付近から工事終点の和田川橋梁付近までの仮線敷設工事を行い、平成二十一年度末を目途に現在線から仮線への一次切りかえを行います。その後、同区間の高架本体工事を進めながら、工事始点の中塩屋踏切付近から森永踏切付近までの仮線工事を行い、平成二十三年度末を目途に現在線から仮線への二次切りかえを行います。そして、仮線による列車運行を行いながら高架本体工事、軌道工事、建築・電気・機械工事、交差道路等の整備と進め、すべての工事が完成しますのは、平成二十八年度末を予定しております。
 また、本事業は、鹿児島県で初めての連続立体交差事業であり、さらに全国初の市施行の連続立体交差事業でもあることから、その周知と地元の理解・協力を得るため起工式を開催したいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 次は、鉄道高架化事業に必要な事業費と負担割合についてであります。
 平成二十年度予算、そして事業完成までの事業費は、幾らと想定をしているのか。さらに事業費の中での工事発注想定額は幾らになるものかお聞かせをいただきたい。その上で、本市、JRの負担割合と負担額をお示しいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 平成二十年度の事業費といたしましては、当初予算として約五億三千万円を見込んでおり、このうち工事にかかわる費用は、約三億八千七百万円を予定しております。また、全体事業費といたしましては、約百四十九億四千九百万円を見込んでおり、このうちJR九州の施行額が約百二十三億円、さらにそのうち約百十億円が工事にかかわる費用となっております。工事発注想定額百十億円の内訳といたしましては、約九五%の百五億円が都市側、約五%の五億円がJR九州の負担となります。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) ただいまの答弁のように、実質市の発注する工事と同じ比率となります。したがって、JV方式を採用するなどして、地元の雇用の促進と地元の受注拡大を図るべきであります。JRにかかわる工事は、これまで特定の業界にしか工事発注されていないようでありますが、それでは十年間で百十億円の税金投入、工事発注という点から、問題点を指摘せざるを得ません。このことに対する考え方をお聞かせをいただきたい。また、JRに対するさらなる申し入れと改善に向けての協議を進めていただきたいのであります。これはぜひ、山本副市長の答弁を願います。
 答弁願います。

◎副市長(山本克也君) お答えいたします。
 谷山地区連続立体交差事業は、本市が都市計画事業として実施するものであり、工事費の大部分を本市が負担いたしておりますが、JR営業線に近接することなど事業の特殊性から、工事のほとんどをJR九州が施工することとなります。
 本市といたしましては、地元業者の育成や地元経済活性化の観点から、谷山地区連続立体交差事業における地元業者の受注機会の確保につきまして、重ねてJR九州に要請してきたところであり、今回の慈眼寺山切り部のり面工事におきましては、工事共同企業体の一社として地元業者が参加し、その下請業者としても地元業者が参入したところでございます。今後も、JR指宿枕崎線連続立体交差事業推進協議会など、機会あるたびに地元業者の受注機会を確保していただくようJR九州へ要請してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
  
◆(平山たかし議員) これからの一層の努力を要請いたしておきます。
 次の質問は、鉄道を高架化した後の高架下の空間の活用策について、JRとの折衝経過をお聞かせをいただきたい。現在どこまでの一致点に達しているのか、また、そこを踏まえての高架下の活用策についての鹿児島市当局の基本方針をお示しをいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 高架下につきましては、JR九州が使用する部分を除き、本市が一括して借り上げ活用することで、JR九州と協議が調っております。高架下の活用につきましては、駐輪場や駐車場、そのほか地域の方々の利便に供する施設等への利用が考えられますが、都市における貴重な空間でありますことから、市民のニーズに合わせた活用が図れるよう、今後も検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) ただいまの答弁をもとに新たな提案をいたしておきます。
 谷山電停とJR谷山駅の駐輪状況。特に谷山電停は、無秩序とも思える駐輪状況の中で周辺の商店の方々が朝夕整理に追われています。抜本改善が求められる状況にあります。市当局はこのことを御存じなのか。まず現状の認識と問題点についての考えをお示しをいただきたい。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 谷山電停とJR谷山駅の自転車等駐車場の現状についてでございますが、まず谷山電停周辺には、市営自転車等駐車場が一カ所と、交通局の所管する自転車等駐車場一カ所が設置されているところですが、収容能力を超える利用があることから、駐車場からあふれた自転車等が道路にはみ出したり、また、周辺の道路に放置されている状況が見受けられるところでございます。
 次に、JR谷山駅には、市営自転車等駐車場一カ所が設置されており、利用台数に対し十分な収容能力がございますが、駅前の県道上などの周辺道路に放置されている自転車等が見受けられるところでございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) ただいまの答弁を踏まえて提案をいたしますが、谷山電停、JR谷山駅周辺を放置自転車禁止区域に指定をし、鉄道高架下に公共の駐輪施設を整備する。つまり鉄道高架化と放置自転車対策を連動して取り込み、放置自転車のないまちづくりを目指す。これは電停前通り会の要望でもあります。当局の考えをお聞かせいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 鉄道高架下の公共の駐輪施設につきましては、現在、先ほど申し上げましたとおり自転車等が道路にはみ出したり、駅周辺の道路に放置されている状況が見られますことから、鉄道高架下に市営の自転車等駐車場を整備することは、これらの問題を解決する大変有効な方策の一つと考えられますので、今後、そのような利用もできるよう検討してまいりたいと考えております。
 また、自転車等放置禁止区域の指定につきましては、谷山駅周辺地区土地区画整理事業や連続立体交差事業の完了後における自転車等駐車場の利用状況や、周辺道路等における放置状況等を調査・検証しながら検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 鉄道を高架化した高架下の空間の活用策の二つ目についての提案です。
 ことしの四月ファミリー・サポート・センターに併設をし、親子つどいの広場なかまっちが開館をいたしました。この五、六階のこの広場には四月開館後、利用状況についてはかなりの利用があるようであります。
 当初予測と実際の利用状況、また、その利用状況をどのように分析をされておられるものか。特に、なかまっちに来館をされるきっかけは何か。また、利用されている方々の交通手段、利用状況から見ての子育て世代の悩みと施設についての期待など、どのように分析をされておられるものかお聞かせいただきたいのであります。
 関係当局の答弁を願います。

◎健康福祉局長(松元幸博君) 親子つどいの広場についてお答えいたします。
 利用状況につきましては、本年四月一日の供用開始後二カ月間で延べ八千八百七十人、一日平均約百四十五人となっており、これは当初見込みの百人を上回る利用となっております。
 次に、アンケートによりますと来館のきっかけとしましては、市の広報紙やチラシを見てが四六%と最も多く、友人や知人からの紹介が二五%、新聞やテレビなどのマスコミでの紹介が一三%となっております。
 また、交通手段につきましては、自家用車が六二%と最も多く、公共交通機関が二三%、徒歩が一〇%となっております。近年、子育て家庭の孤立化が問題となる中で、気軽に出かけたり相談することができる常設の場ができたことは、子育て家庭の不安感等の緩和に寄与しているものと考えているところでございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 党市議団では、子育て世代の応援という観点から親子つどいの広場のようなこのような施設を各地にという思いで今調査を始めております。鉄道高架化に連携して保育園をつくったり、子供の遊び場をつくる。駅舎に隣接をして、あるいは電車停留所と一体となっての子育て支援の施設が各地につくられております。
 そこで、谷山地区連続立体交差事業の高架化と連動して、例えば高架下の活用などで駐輪・駐車施設をつくる。そして、市電・市バスやJR等の交通ターミナルと連携をした親子つどいの広場を谷山にもぜひ設置をしていただきたいのであります。そのことが副都心谷山のまちづくりの柱に子育て支援策を目に見える形で示していくことにつながってまいります。このことについては、森市長の考えをお聞かせをいただきたい。
 答弁を願います。
  
◎市長(森博幸君) 平山たかし議員にお答えいたします。
 今日、核家族化や都市化の進行に伴いまして、子育て家庭の孤立化が問題となる中で、安心して子供を産み育てることができる環境づくりを進めていくことが求められております。このような状況を踏まえ、私は子育て支援を本市の重点施策として掲げ、その一つの取り組みとして、親子が気軽に集い、交流、相談することのできる親子つどいの広場を整備したところでございますが、本年四月の開館以来、多くの市民の方々に御利用いただいているところでございます。
 また、親子つどいの広場の機能に加え、地域の子育て団体等が持つ情報を発信する機能を持つ総合的な拠点施設としてのすこやか子育て交流館を整備することといたしたところでございます。これらの施設につきましては、子育て支援を推進をする上で大きな役割を担う施設と考えておりまして、今後の整備につきましては、全市的な観点から総合的に検討してまいりたいと考えております。
  
◆(平山たかし議員) 親子つどいの広場の谷山版の実現に期待をいたしておきます。
 順番を変更して、入札制度についてお伺いをしてまいります。
 平成二十年三月一日から地方自治法施行令の一部が改正され、不正行為に対する入札参加停止期間の延長、つまり不正行為があった日から二年間とされていたものを、不正行為に該当すると認められたときから三年間というふうに変わりました。
 ところで、六月一日のマスコミの報道では、下水道整備発注における大手電気メーカーの談合問題が大々的に報道されておりますが、お伺いしたいのは、マスコミ報道の水処理施設談合疑惑の対象企業として名前が挙がっている大手電気メーカーによる、本市の発注状況について該当するものがあれば、その内容についてお聞かせをいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎総務局長(松木園富雄君) お答えいたします。
 一般会計におけるマスコミ報道にある企業が参加した工事入札につきましては、過去五年間の状況を申し上げますと、平成十五年度に発注件数が一件で、受注件数も一件となっております。
 以上でございます。

◎水道局長(園田太計夫君) お答えいたします。
 水道局におけるおただしの企業が参加した工事入札の過去五年間の状況について、年度、発注件数、受注件数の順に申し上げます。
 平成十五年度、四件、二件、十六年度、四件、三件、十七年度、四件、三件、十八年度、五件、二件、十九年度、十件、二件でございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 現在、談合疑惑として調査対象となっている大手電気メーカーと本市の間に、一般会計並びに下水道事業の中でも発注工事があったことが明らかになりました。
 ところで、今回の政令改正による不正行為に該当すると認められたときから三年間延長する、こういう国の指導に対する政令の改定に対する本市としての今後の対応についてお聞かせをいただきたい。
 答弁願います。

◎総務局長(松木園富雄君) 今回の政令改正に対する本市の対応でございますが、地方自治法施行令の一部改正を踏まえまして、これまで競争入札に参加させないことができる期間を不正行為があった後二年間としていたものを、本年四月一日から、不正行為に該当すると認めたときから三年間とする契約規則の改正を行ったところでございます。
 なお、公営企業におきましても、本市契約規則を準用しているところでございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) 次は、入札に際しての予定価格の公表問題であります。
 国は、平成十九年度、入札契約適正化法に基づいて、予定価格の事前公表を取りやめ、もし事前公表をやる場合にはその理由公開をすることにしなさいという通知を出したようであります。この通知に対する本市の対応をお聞かせをいただきたいのであります。
 答弁願います。

◎総務局長(松木園富雄君) 建設工事における予定価格の公表についてでございますが、本市におきましては、平成十三年一月以降の入札から予定価格を事前公表しているところでございます。予定価格の事前公表の取りやめ等の対応について、国から要請がなされておりますが、事前公表は入札・契約の手続の透明性や公正性の確保が図られるなどのメリットもあり、また、国と異なり法令上の制約もないこと、都道府県や中核市の多くも事前公表していること等の状況もございますので、今後、県や他都市の状況等も見守りながら対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆(平山たかし議員) 次は、第七号議案のふれあいスポーツランドの土地売却問題について質問をいたします。
 今議会でいよいよ土地売却議案が提案をされ、新たな局面にまいりました。ふれスポ開園から四年目、ようやく土地売却。これまでの経過とそのおくれた原因について、本会議場で明確にお答えをいただきたいのでございます。
 答弁願います。

◎建設局長(山中敏隆君) お答えいたします。
 鹿児島ふれあいスポーツランドのこれまでの経過につきましては、平成七年一月に当時の県知事と市長が協議をし、市が用地を買収・造成し、県が整備する専用球技場ゾーン用地として県に有償譲渡する、ふれあいスポーツランドの基本構想及びふれあいスポーツゾーンの基本計画は市が、専用球技場ゾーンの基本計画は県がそれぞれ策定することが合意されております。
 この合意に基づき、本市は七年九月に(仮称)ふれあいスポーツランド基本構想、八年三月にふれあいスポーツゾーン基本計画を策定し、県は多目的球技施設基本計画を策定しております。そして、本市は、十一年十一月から工事に着手し、造成工事等を着実に推進しておりましたが、県においては十三年九月に財政上の理由から突然、多目的球技施設の建設を凍結する旨を表明し、十六年一月に(仮称)県立球技場基本構想を策定したところでございます。
 その後、本市は、十六年十月にふれあいスポーツゾーンの供用を開始しております。本市は県に対し、これまで幾度となく早期の用地購入について要請してまいりましたが、県の厳しい財政状況のため、今日まで用地を県に売却するに至らなかったところでございます。しかしながら、昨年八月、県から用地購入についての協議の申し入れがあり、本年二月、県市で用地の売買について最終合意に至ったところでございます。
 以上でございます。
   
◆(平山たかし議員) ふれスポ問題については、売却価格の積算根拠が整合性があるのか、このことを含めて議案に直接関係がありますので、常任委員会でただしてまいります。
 以上で、私の個人質疑のすべてを終わらせていただきます。

2008年6月26日 (木)

平成20年第2回定例会-06月26日-06号 山下ひとみ・反対討論

◆(山下ひとみ議員) 日本共産党市議団を代表して、ただいま上程されました十五件の議案のうち、第六号議案 鹿児島県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少に関する件、第一二号議案 特定事業契約締結の件、第一三号議案 公の施設の指定管理者の指定に関する件、第一四号議案 鹿児島市公園条例一部改正の件、第一五号議案 鹿児島市税条例一部改正の件の五件の議案について、反対する立場から討論をいたします。
 以下、反対する主な理由を申し上げます。
 まず、第六号議案 鹿児島県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少に関する件について申し上げます。
 この議案は、市町村合併により広域連合を構成する地方公共団体の数が減少することに伴う議会の議決を求めようとするものですが、そもそも広域連合の組織そのものが後期高齢者医療制度の運営主体として被保険者の資格や医療給付をどうするのか、保険料を幾らにするのか、さらに、はり・きゅう助成制度などの廃止にかかわる保健事業等について、七十五歳という年齢だけで線引きをして高齢者を差別する制度を実施する組織であります。その組織を構成する地方公共団体の数が減ることで、本市の事務経費の負担がふえるのであります。このことについては、これまでにも述べてきたとおりであります。
 また、この制度は、これまでのごみやし尿処理などの広域連合組織とは全く違う人の命にかかわる医療制度で広域連合をつくり、運営することで市民に直接かかわる問題を市民が直接選んだ市民の代表である市議会では、その論議・審査ができない仕組みであることなどの問題点についてもこれまでに申し上げてきたとおりであります。
 このようなこれまで指摘した問題点が改善されない中で、負担だけがふやされることになり、賛成できません。
 次に、第一二号ないし第一四号の三つの議案については、新鴨池公園水泳プールの整備運営事業にかかわる関連する議案であります。
 第一二号議案では、株式会社スイムシティ鹿児島を相手方として、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づいて、特定事業PFI方式の契約の締結について議会の議決を求めています。第一三号議案では、新鴨池公園水泳プールの管理を同じく株式会社スイムシティ鹿児島に指定管理者として行わせるための議案であります。さらに、第一四号議案では、新鴨池公園水泳プールの利用料金制について、指定管理者の示した内容でもって料金体系を定めようとするものです。
 これらの三つの議案については、PFI方式による事業の問題点が改善されないまま、むしろ新たな問題点を惹起することになっており、賛成できません。
 以下、反対する主な内容を申し上げます。
 第一点、鴨池公園水泳プールの建てかえに当たっては、私どもはこれまでにも地方自治法第二百四十四条で「普通地方公共団体は、住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設を設けるものとする」と定められている法の精神から見て、公の施設をPFI方式による事業で実施するというのは、まず、採算重視、採算がとれなければ公共性は二の次、三の次と軽視されることになること、また、PFI方式で重視されている事業のコストの削減は、民間事業者が建設に当たってのコストの低い部材や工法の採用が可能になることから、宮城県仙台市の事故のように、最近の耐震偽装問題で指摘されたことがそのまま繰り返されかねないことなどを指摘してまいりました。
 これらの問題点について、本市でどのように位置づけされ、もう心配ないという対策・対応がどのように具体化されたのかいまだに明確になっていません。PFI方式は、意識的な対応をしなければ必要なことも見えない、目が届かなくなる仕組みであります。あれもモニタリング、これもモニタリングというのでは十分な対応とは言えません。
 第二点、指定管理者の指定に当たっても、水泳プールという特殊な性格を持つ施設とはいえ、十五年間という長期の契約は問題であります。PFI方式をとったとしても、本市の指定管理者制度導入方針に基づく対応が基本となります。しかし、本市では、指定期間についてはこれまで最長五年間という経験しかない中で、未知の十五年という長い期間を、しかも新たに設立されたばかり、生まれ立てで、その会社・企業としての経験・実績はゼロという状態の事業者への指定は、これまでの議会での議論や指摘を踏まえると、十分な対応ができるのか疑問であり、今後さまざまな問題を抱えることになりかねません。
 第三点、新たな会社が設立された。しかも、行政の指導と要請で設立させたという点では、これまた新たな課題・問題点を持つことになるでしょう。このような一連の経過は、地方自治法第二百四十四条で「普通地方公共団体は、住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設を設けるものとする」となっている公共施設の運営、維持管理を任せる点でも、そもそも地方自治法第二百四十四条の持つその精神そのものが否定されかねない問題になるのではないかと思います。
 このようにPFI方式、そしてそれを推進する会社の設立経過などいろいろな問題を含んでいると考えられ、賛成できません。
 第四点、第一四号議案で今回示されている使用料は、新プールの利用料金制を前提に本市の業務要求水準に基づいているとはいえ、指定管理者として選定された事業者から提案された料金額がそのまま議案で示された金額となっており、その施設使用料がそのまま利用者の負担となっていくものであります。党当市議団が当局に求めた資料では、今回のこの議案の料金額を決定するに至った経過、背景及び手順の中で、今回の第一四号議案の使用料の額は、事業者から提案された料金額であると書かれています。このこと自体が問題であります。
 しかも関係委員会では、このような問題があるにもかかわらず、これらのことについて一切の審査がなされなかったようであり、このことも指摘せざるを得ません。
 以上、述べましたように、あたかもこのPFI方式しかない、新設立のこの事業所しかやれないとも受け取られるような一連の手続となってきています。このような方式では、将来、必ずやその問題点が証明されることになるでありましょう。そのことを御指摘申し上げておきます。
 次に、第一五号議案 鹿児島市税条例一部改正の件について申し上げます。
 この議案は、地方税法などの一部を改正する法律の施行に伴い、個人市民税の寄附控除の拡充、上場株式等の譲渡所得及び配当所得に係る軽減税率の廃止とともに、公的年金からの特別徴収制度の創設を行うなど市税条例の一部を改めるという議案であります。
 以下、反対する主な理由を申し上げます。
 第一点は、株式市場に上場されている株などを売ったり買ったりしたときの利益に係る税率や所得申告を免除するなどの特例についてです。
 この特例は、いわゆる所有している株を売ったり買ったりされる個人投資家や金持ちへの優遇措置とも言える特例の措置であります。また、それと同時に今回の議案は、国民の預金や貯金についても株式などの投資に回させようとするねらいがありますが、これらの手法は国においてこれまでも毎年のように繰り返されてきました。
 例えば、総合課税方式や源泉分離課税方式を廃止して、ほかの所得と分けて申告してよいとする申告分離課税方式に一本化したり、さらに株取引などの特定口座というものをつくったときには、所得税や住民税の申告、ひいては国民健康保険税の申告も要らない特別徴収方式にするなど、一部の個人投資家の利便をこれまで以上に図る至れり尽くせりの措置を続けてきました。今回の議案は、軽減税率をようやく三%に戻すという内容になっていますが、その一方では、特例措置として段階的に二年間もかけて戻すやり方であります。
 そしてまた、その一方では、株式等の譲渡所得等に当たって生じた損失や、また、その年より三年前までさかのぼって損失した金額についても、株式等の配当所得、もうけから差し引いて税の申告ができるという特例措置を新たに設けるなどの優遇措置が加えられるからであります。
 第二点は、六十五歳以上の公的年金受給者に対して、住民税を年金から天引きする特別徴収という仕組みを盛り込んでいる点であります。
 この特別徴収のやり方は、納税者の申し出により行う口座振替や納付書による納付方式と違い、納税者の意思によらず、年金から住民税を徴収するものです。原則として当該年度の老齢基礎年金額が十八万円以上の方々がそのまま対象となり、本市では二万二千人の方が新たに天引きされます。当局が言われる年金から天引きすることでの利便性・効率性とは、税金を取り立てる側の利便性・効率性であり、介護保険料、後期高齢者医療保険料、国民健康保険税でも指摘されてきた「あなたのためにやっていますよ」と言いながら、実際は有無を言わさず取り立てるというやり方以外の何物でもありません。
 これは、消えた年金問題で本人が届け出ない限り、記録の修正すらしない申請主義をとっておきながら、保険料の徴収は有無を言わさず強制的に天引きをする一連のやり方であり、問題であります。こんなやり方に国民・市民が納得するとは思えません。
 したがって、第一五号議案 鹿児島市税条例一部改正の件には賛成できないのであります。
 以上、反対する理由を申し上げ、私の反対討論を終わります。(拍手)

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